決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,922.49億円 | 3,435.20億円 | +14.2% | 非開示 | ― |
| 営業利益 | 275.85億円 | 32.88億円 | +738.8% | 700.00億円 | 39.4% |
| 経常利益 | 297.36億円 | 56.38億円 | +427.4% | 750.00億円 | 39.6% |
| 純利益 | 202.74億円 | 45.77億円 | +342.9% | 480.00億円 | 42.2% |
| EPS | 224.70円 | 50.77円 | +342.6% | 532.14円 | ― |
金額は公式の百万円表示を億円へ換算。増減率は開示値を基本とし、EPSなどの計算値は表示値からの概算。進捗率は累計実績を会社の通期予想で割った単純計算で、1株値は株式分割の影響があるため進捗を示していない。純利益は親会社に帰属する利益を用いる。
7〜9月単独の売上高は約1,910.91億円、営業利益は約78.64億円。前四半期比(QoQ)はそれぞれ-5.0%、-60.1%。累計開示の差額に基づく概算で、季節性や費用計上時期を含む。
セグメント
| 事業・区分 | 当期売上・収益 | 当期利益 |
|---|---|---|
| リース及び割賦 | 3,310.39億円 | 181.10億円 |
| ファイナンス | 291.08億円 | 133.89億円 |
| その他 | 321.01億円 | 54.14億円 |
外部顧客への売上高。セグメント利益は営業利益との調整前で、全社費用・取引消去を控除する。前年は企業結合の暫定会計確定を反映した比較値を用いる。
リース・割賦の利益181.10億円は4.7%減。ファイナンスは前年181.54億円の損失から133.89億円の利益へ転じたが、その他は54.14億円で49.5%減となった。各事業の増減を分けないと全社の高い増益率を読み誤る。
財務安全性
総資産40,090.79億円、純資産5,847.14億円。自己資本比率は12.9%。資本の厚さと営業活動から生む資金は別の指標であり、利益・資産評価・株主への支払を分けて確認する。
今回の短信で当該期の営業・投資CFをそろえて確認できないため、キャッシュ・フローの数値評価は行っていない。現金預金の期末残高の変化だけから営業CFを逆算せず、次の資金収支開示と合わせて判断する。
2026年9月30日時点の発行済株式数は90,863,430株、自己株式数は624,569株。EPSに用いる期中平均株式数とは異なるため、期末残高から計算した1株利益と一致するとは限らない。
定量評価
EPSは224.70円、前年同期は50.77円で、比較は+342.6%。利益総額の変化だけでなく、期中平均株式数や自己株式の変化にも影響される。営業利益率は約7.0%、前年は約1.0%。金額の増減と売上・収益に対する採算を分けて評価する。
| 指標 | 確認できる範囲 |
|---|---|
| EPSの前年同期比較 | +342.6%。株式分割・自己株式の条件を確認 |
| ROIC | この短信から当該期間の同一条件の開示値を確認できず、推計しない |
| PER推移 | 同時点の株価を確認していないため算定しない |
通期営業利益予想が700.00億円のため、会社計画に届くには残る期間で約424.15億円が必要となる。これは会社予想から累計実績を引いた計算であり、残る四半期の予想値を新たに示すものではない。期間の長さや季節性を無視して同じ利益が続くとは見込まない。
ポジティブ要因
契約実行高は1兆1334.61億円で12.1%増、営業資産は3兆3116億円へ1.8%増加した。ファイナンス損失の解消が全社増益を支えている。ただし、営業資産の増加と利益成長は同率でなく、投資先と調達条件の確認が必要である。
リスク要因
調達残高は3兆1747.19億円へ5.6%増え、借入主体の間接調達が増加した。金利の上昇が資産利回りへ反映されるまでの時間差や信用費用が収益に関わる。自己資本比率12.9%を一般製造業と同じ基準だけで評価しない。
業界動向との関連
リース会社は資産の取得・売却と資金調達を繰り返すため、売上高は物件売却の時期でも変動する。芙蓉は今回、売上14.2%増と利益の急増が一致していない。金融資産の収益性と信用コストを、売上の規模から切り離して見る必要がある。
株価への示唆
通期営業利益700億円、経常利益750億円、純利益480億円は据え置き。売上高予想は示していない。次回はファイナンスの通常利益、リースの採算、信用費用と調達コストを確認し、前年反動がなくても利益を保てるかを見たい。
今期の総括
前年損失の反動で大幅増益となったが、すべての事業が改善したわけではない。資産残高の拡大と資金調達の負担を合わせて判断する必要がある。事業別の通常収益が確認できるまで中立とした。
来期見通し
2027年3月期の会社予想は、売上高非開示、営業利益700.00億円、純利益480.00億円。予想は今回の公表時点の前提に基づくもので、受注、需要、原価、資金調達環境などで変わり得る。中間配当は86円実績。期末は86円予想。年間は172円予想。
総合判断
中立。前年損失の反動で大幅増益となったが、すべての事業が改善したわけではない。次回はファイナンスの通常利益、リースの採算、信用費用と調達コストを確認し、前年反動がなくても利益を保てるかを見たい。
出典
- 芙蓉総合リース 公式IR・決算資料:2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年11月6日。