栃木銀行(8550)の2027年3月期中間期貸出利息は増加も調達・与信費用で経常減益。貸出金利上昇だけで利ざやが改善するとは限らない2027年3月期中間期|2026年11月6日開示栃木銀行(8550)貸出利息は増加も調達・与信費用で経常減益経常収益312.69億円経常利益44.75億円EPS33.81円貸出金利上昇だけで利ざやが改善するとは限らないkabutrack.com

決算サマリー

項目 当期実績 前年同期 増減率 通期会社予想 進捗率
経常収益 312.69億円 251.34億円 +24.4% 非開示 ―
経常利益 44.75億円 49.34億円 -9.3% 108.00億円 41.4%
純利益 35.21億円 43.44億円 -18.9% 90.00億円 39.1%
EPS 33.81円 41.83円 -19.2% 86.43円 ―

短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。

セグメント

事業・区分 当期売上 前年売上 増減率 当期利益 前年利益
資金運用収益 217.32億円 172.21億円 +26.2% 非開示 比較値なし
役務取引等収益 57.42億円 52.07億円 +10.3% 非開示 比較値なし
その他業務収益 6.68億円 4.89億円 +36.6% 非開示 比較値なし
その他経常収益 31.26億円 22.15億円 +41.1% 非開示 比較値なし

連結損益計算書の経常収益の種類別内訳であり、報告セグメントではない。利息・手数料・有価証券売買等を区別するための表。種類別の経常利益は算出しない。

財務安全性

総資産34,347.72億円、純資産・資本合計1,668.04億円。会計上の自己資本比率は4.8%。預金を営業の資金基盤とする銀行の規制上の自己資本比率とは異なり、一般企業の同じ比率とも単純比較できない。

当該期の営業・投資CFをそろえた評価は示さない。現金預金残高の増減だけで営業CFや投資余力を判断せず、次の資金収支開示で確認する。営業CFの符号には貸出・リース債権・預金等の増減が影響し得るため、通常の製造業の資金余力と同じ基準で評価しない。

定量評価

EPSは当期33.81円、前年同期41.83円。増減率は-19.2%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。

同じ会計範囲・利益定義でそろう前四半期との比較は示していない。累計の前年同期比較を中心に確認する。

2026-09-30時点の発行済株式数は109,608,000株、自己株式は5,443,478株。期中平均株式数は104,144,603株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。

指標 確認範囲
EPSの前年同期比較 -19.2%
ROIC 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない
PER推移 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない

会社の通期経常利益予想108.00億円に対し、累計実績との差額は63.25億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。

ポジティブ要因

資金運用収益は売上217.32億円で最も大きい。 売上312.69億円に対して、経常利益44.75億円を確保した。

リスク要因

貸出金利上昇だけで利ざやが改善するとは限らない。預金金利の上昇速度と貸出利回り、信用費用、保有債券の損益と規制上の資本を確認する。

業界動向との関連

栃木銀行では、貸出金利息と有価証券利息配当金が増え経常収益は拡大したが、預金利息・経費・不良債権処理費用の増加が上回った。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、銀行業という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。

株価への示唆

栃木銀行の決算を評価する際は、当期の経常利益44.75億円から、通期予想108.00億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業利益44.75億円と純利益35.21億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。

今期の総括

貸出利息は増加も調達・与信費用で経常減益。営業利益44.75億円と純利益35.21億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。

来期見通し

通期会社予想は経常収益非開示、経常利益108.00億円、純利益90.00億円、EPS86.43円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 15.00円、年間予想 30.00円、中間実績 15.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想

総合判断

中立。貸出金利上昇だけで利ざやが改善するとは限らない。貸出金と預金は増えているものの、経常・最終利益は減少した。

出典