北日本銀 8551 2027年3月期第1四半期決算 経常利益26.34億円(+58.2%) 純利益: 17.91億円 預金: 1兆4,747億円 リスク: 金利・信用コスト 自己資本比率の変化 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
経常収益90.66億円71.12億円+27.5%非開示該当なし
経常利益26.34億円16.65億円+58.2%66億円39.9%
純利益17.91億円11.29億円+58.6%45億円39.8%
EPS218.63円136.00円+60.8%183.09円株式分割後基準

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

銀行業は経常収益82.99億円、経常利益26.49億円となった。リース業は経常収益8.71億円、経常利益0.36億円、クレジットカード・信用保証業は経常収益1.75億円、経常利益0.41億円、その他事業は経常収益0.12億円、経常利益0.05億円だった。セグメント間取引を含むため連結数値とは単純一致しない。

財務安全性

総資産は1兆5,947億円、純資産は961億円となった。預金は前期末比296億円増の1兆4,747億円、貸出金は100億円減の1兆1,054億円、有価証券は67億円増の2,913億円である。短信記載の自己資本比率6.0%は銀行規制上の自己資本比率とは異なる。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+60.8%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

経常利益は58.2%増、EPSは60.8%増となった。資金運用収益と株式等売却益の双方が寄与しており、基礎収益と市場性収益を切り分けて見る必要がある。

ポジティブ要因

営業利益の変化

資金運用収益の増加により、銀行業の経常利益は前年同期から9.69億円増の26.49億円となった。

売上規模の確認

株式等売却益の増加も経常収益を押し上げた。一時性を含むため、次四半期以降は資金利益の寄与を分けて確認したい。

財務基盤

通期計画に対する進捗率は経常利益39.9%、純利益39.8%となった。会社は業績予想を据え置いている。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

預金利息と国債等債券売却損が増加し、経常費用は前年同期から9.84億円増えた。運用収益の増加が調達費用と債券損益を継続的に上回るかが焦点となる。

貸出残高・調達コストの変動

貸出金は前期末比100億円減少した。利回り上昇で収益を補えるか、事業性貸出の減少が続かないかを確認する必要がある。

市場評価の変動可能性

2026年10月1日付で1株を3株に分割する予定である。年間配当予想は分割前換算192円だが、表示上の期末配当とEPSは分割後基準となるため単純比較に注意が必要である。

業界動向との関連

地方銀行では金利上昇が貸出利息の追い風となる一方、預金金利や債券評価・売却損益にも影響する。北日本銀行では貸出残高の減少を利回り改善で補えるかが比較上の焦点となる。

株価への示唆

利益進捗は約40%と高いが、株式等売却益を含む。資金利益の伸びが続き、貸出残高の減少や調達費用増を吸収できる場合は通期計画への信頼が高まりやすい。市場データ未取得のため、PER・PBRによる試算は行わない。

今期の総括

経常利益26.34億円、純利益17.91億円と大幅増益だった。資金運用収益と株式等売却益が寄与した一方、預金利息と債券売却損も増えており、次四半期は基礎的な資金利益の伸びを確認したい。

来期見通し

通期予想は経常利益66億円、純利益45億円で据え置いた。第1四半期の進捗率は約40%である。予想EPS183.09円は10月の株式分割後基準で、分割前換算では549.27円となる。

総合判断

総合判断は中立である。利益進捗約40%と資金運用収益の増加は前向きだが、株式等売却益の寄与、貸出金減少、調達費用と債券損益の増加が残る。次回は資金利益、貸出残高、信用コストを確認したい。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、北日本銀、開示日: 2026-07-31