R-ニホンロジ 8967 / 2026年7月期 営業収益 121.59億円 1口当たり分配金 2365円 営業利益 72.81億円 自己資本比率 51.2% リスク: 金利・借換費用 稼働率・賃料・物件売却 kabutrack.com

決算サマリー

項目2026年7月期2026年1月期前期比
営業収益121.59億円119.33億円+1.9%
営業利益72.81億円68.74億円+5.9%
経常利益67.70億円64.07億円+5.7%
当期純利益67.70億円64.06億円+5.7%
1口当たり分配金2365円2300円+2.8%

REITの増減率は前年同期比ではなく、直前の6か月決算期との比較である。

セグメント

REITには事業会社の報告セグメントをそのまま適用しない。収益源は保有不動産の賃料、共益費、物件売却などであり、評価では用途別・地域別ポートフォリオ、稼働率、賃料改定、含み損益を運用報告と併せて見る。

財務安全性

総資産は2762.90億円、純資産は1414.19億円、自己資本比率は51.2%。営業CFは80.30億円、投資CFは-47.06億円、財務CFは-37.43億円、期末現金は172.28億円である。REITでは借入金の返済期限、固定・変動金利比率、LTV、物件取得と分配の資金配分が財務余力を左右する。

定量評価

営業利益率は59.9%、1口当たり分配金は2365円。利益成長だけでなく、分配金を支える賃貸収益と借換後の金利負担を同時に確認する。REITでは事業会社型のEPS、ROIC、PERより、1口当たり利益、NAV倍率、分配金利回り、LTVが中心指標となる。

ポジティブ要因

営業収益と利益

営業収益は121.59億円(+1.9%)、営業利益は72.81億円(+5.9%)。賃貸収益と費用の差が営業段階でどの程度残ったかを示す。

分配金

1口当たり分配金は2365円で、直前期は2300円だった。利益超過分配を含む場合は、利益分配と資本払戻しの内訳を分けて読む必要がある。

リスク要因

金利・借換リスク

借入金の借換金利が上昇すると、賃料収入が安定していても分配可能利益は圧迫される。固定金利比率と平均残存年数が確認点となる。

稼働率と物件価格

退去や賃料減額で稼働率が下がる場合、営業収益と鑑定評価の両方に影響する。物件売却益を含む期は、継続的な賃貸利益と切り分ける必要がある。

業界動向との関連

J-REITは長期金利と不動産賃貸市況の双方に反応する。金利上昇は調達費用と投資口価格の重荷になりやすい一方、賃料上昇や高稼働が続く場合は収益の下支えとなる。

株価への示唆

決算だけで投資口価格の割安・割高は決められない。2026年7月期の分配金2365円に加え、NAV倍率、予想分配金利回り、LTV、金利固定化の状況を同じ時点で比較する必要がある。

今期の総括

2026年7月期は営業収益121.59億円、営業利益72.81億円、当期純利益67.70億円、1口当たり分配金2365円となった。直前期比較とキャッシュ・フローを分けて確認できる内容である。

来期見通し

2027年1月期予想は営業収益115.44億円、営業利益65.51億円、当期純利益59.13億円、1口当たり分配金2200円。賃料、稼働率、物件取得・売却、借換金利の前提が達成度を左右する。

総合判断

総合判断は中立。営業収益121.59億円と分配金2365円を基礎に、自己資本比率51.2%、営業CF80.30億円、次期分配金予想2200円を評価する。金利負担が想定以上に増える場合は見方が弱まり得る。

出典

  • R-ニホンロジ「2026年7月期 決算短信(REIT)」、開示日: 2026-09-14