R-ハウスリート 8984 / 2026年8月期 営業収益 312.49億円 分配金(利益超過分配金を除く) 3113円 営業利益 143.12億円 自己資本比率 52.6% リスク: 金利・借換費用 稼働率・賃料・物件売却 kabutrack.com

決算サマリー

項目2026年8月期2026年2月期前期比
営業収益312.49億円320.63億円-2.5%
営業利益143.12億円142.05億円+0.8%
経常利益121.39億円122.16億円-0.6%
当期純利益121.37億円122.13億円-0.6%
1口当たり分配総額(利益超過分配金を含む)3113円3458円-10.0%
うち利益分配金2674円2690円-0.6%
うち利益超過分配金439円768円—

REITの増減率は前年同期比ではなく、直前の6か月決算期との比較である。

セグメント

REITには事業会社の報告セグメントをそのまま適用しない。収益源は保有不動産の賃料、共益費、物件売却などであり、評価では用途別・地域別ポートフォリオ、稼働率、賃料改定、含み損益を運用報告と併せて見る。

財務安全性

総資産は9336.35億円、純資産は4914.98億円、自己資本比率は52.6%。営業CFは219.48億円、投資CFは-25.17億円、財務CFは-156.91億円、期末現金は433.40億円である。REITでは借入金の返済期限、固定・変動金利比率、LTV、物件取得と分配の資金配分が財務余力を左右する。

定量評価

営業利益率は45.8%、1口当たり分配金は3113円。利益成長だけでなく、分配金を支える賃貸収益と借換後の金利負担を同時に確認する。REITでは事業会社型のEPS、ROIC、PERより、1口当たり利益、NAV倍率、分配金利回り、LTVが中心指標となる。

ポジティブ要因

営業収益と利益

営業収益は312.49億円(-2.5%)、営業利益は143.12億円(+0.8%)。賃貸収益と費用の差が営業段階でどの程度残ったかを示す。

分配金

1口当たり分配金(利益超過分配金を含まない)は3113円で、直前期は3458円だった。利益分配金2674円と利益超過分配金439円を合わせた総額は3113円であり、利益分配と資本払戻しの内訳を分けて読む必要がある。

リスク要因

金利・借換リスク

借入金の借換金利が上昇すると、賃料収入が安定していても分配可能利益は圧迫される。固定金利比率と平均残存年数が確認点となる。

稼働率と物件価格

退去や賃料減額で稼働率が下がる場合、営業収益と鑑定評価の両方に影響する。物件売却益を含む期は、継続的な賃貸利益と切り分ける必要がある。

業界動向との関連

J-REITは長期金利と不動産賃貸市況の双方に反応する。金利上昇は調達費用と投資口価格の重荷になりやすい一方、賃料上昇や高稼働が続く場合は収益の下支えとなる。

株価への示唆

決算だけで投資口価格の割安・割高は決められない。2026年8月期の分配金3113円に加え、NAV倍率、予想分配金利回り、LTV、金利固定化の状況を同じ時点で比較する必要がある。

今期の総括

2026年8月期は営業収益312.49億円、営業利益143.12億円、当期純利益121.37億円、1口当たり分配総額3113円となった。直前期比較とキャッシュ・フローを分けて確認できる内容である。

来期見通し

2027年2月期予想は営業収益333.99億円、営業利益160.89億円、当期純利益137.10億円、1口当たり分配総額3460円(利益分配金3020円、利益超過分配金440円)。2027年8月期は営業収益341.71億円、営業利益166.20億円、当期純利益139.36億円、分配総額3650円(利益分配金3070円、利益超過分配金580円)を見込む。賃料、稼働率、物件取得・売却、借換金利などの前提に左右される。

総合判断

総合判断は中立。営業収益312.49億円と分配総額3113円(利益分配金2674円、利益超過分配金439円)を基礎に、自己資本比率52.6%、営業CF219.48億円、次期分配総額予想3460円を評価する。金利負担が想定以上に増える場合は見方が弱まり得る。

出典

[R-ハウスリート「2026年8月期 決算短信(REIT)」、開示日: 2026-10-19