デイトレ信用の期日超過時の強制決済手数料

主要ネット証券6社の比較

「いちにち信用」は楽天証券の商品名です。他社の同種サービスも、新規建てした当日を返済期限とする一般信用取引として比較しました。

証券会社サービス名期日超過による強制決済手数料(税込)課金・適用条件
楽天証券いちにち信用一律2,200円通常の取引コース。IFAコースは例外あり
SBI証券日計り信用2,200〜7,040円インターネットコースの電話注文手数料。1注文の約定代金で変動
松井証券一日信用3,575円1注文あたり
三菱UFJ eスマート証券デイトレード信用2,200円1注文あたり
DMM株(DMM.com証券)一般信用(デイトレ)3,300円1約定あたり
マネックス証券ワンデイ信用選択している手数料コースを適用期日到来による強制決済。通常のワンデイ信用の無料扱いと区別

楽天証券は2023年6月5日以降に持ち越した建玉について、強制決済手数料を一律2,200円に変更しました。同告知ではIFAのAコースは13,200円、Bコースは2,200円とされており、仲介経由の口座は通常コースと分けて確認する必要があります。

SBI証券は約定代金に応じて増える

SBI証券の一般信用(日計り・HYPER空売り)の強制返済では、コールセンター手数料が適用されます。インターネットコースの料金は次の通りです。

1注文の約定代金手数料(税込)
50万円以下2,200円
50万円超〜100万円以下3,960円
100万円超〜150万円以下4,840円
150万円超7,040円

例えば、強制決済の約定代金が100万円なら3,960円、200万円なら7,040円です。普段のインターネット取引で手数料が無料でも、日計り信用の強制返済にはこの料金が適用されます。

「1注文」と「1約定」をそろえて比較する

定額料金でも、複数銘柄の建玉を残すと課金対象が増えます。1日全体で2,200円という意味ではありません。

三菱UFJ eスマート証券は、銘柄・売買区分・市場区分・口座区分・信用取引区分ごとにまとめて強制決済注文を出します。PTS市場は東証と同一市場とみなします。DMM.com証券は1約定あたりの料金で、注文単位の他社と課金単位が異なります。

手数料の金額に加え、強制決済の注文が何件に分かれるか、分割約定をどう扱うかで総額は変わります。

マネックス証券は期日超過と追証を区別する

マネックス証券の公式案内では、追証発生以外の強制決済、例えば期日到来による決済は、利用者が選択している手数料コースを適用します。このため、本記事では一律の金額を置いていません。

一方、追証による強制決済は約定代金の0.44%、最低2,750円(税込)のコールセンター手数料です。この最低額を、ワンデイ信用の期日超過時の固定料金として扱うのは誤りです。

ワンデイ信用の建玉を当日中に返済できなかった場合、翌営業日の前場寄り付きに強制決済されます。

手数料以外にかかる費用

持ち越し時の総費用は、強制決済の売買手数料だけでは決まりません。

  • SBI証券:期日超過時の買方金利・貸株料は年率1.8%。
  • 楽天証券:特別空売り料は強制決済の場合、受渡日まで発生。受渡日間に休日を挟むと、その日数も費用に影響します。
  • マネックス証券:新規建てと強制決済の受渡日を基準に両端入れで計算し、休日分も含めて金利・貸株料・スペシャル空売り料などが発生します。

価格変動による損益も別です。翌営業日の寄り付き価格は前日の終値と異なるため、手数料が低くても持ち越し損失が小さいとは限りません。信用取引は保証金の約3倍まで売買でき、相場が逆に動けば追証が生じることもあります。費用の比較だけで最大損失を判断できない点は押さえておきたいところです。信用取引の保証金や追証の仕組みは信用取引で借金になるのはなぜ?追証・強制決済の仕組みも参照できます。

強制決済を避けるには

返済注文を出しただけでは、決済が完了したことにはなりません。大引け前に約定状況と残った建玉を見て、現引・現渡を使えるか、締切に間に合うかを確認します。

松井証券の取引ルールでは、反対売買は大引けまで、現引・現渡は15時45分までと定めています。売買停止や特別気配などで返済できない場合もあるため、各社の期限と例外規定を取引前に確認します。

出典