FOMOとJOMOは売買手法ではない
FOMOはFear Of Missing Out、JOMOはJoy Of Missing Outの略です。Oxfordの辞書ではJOMOを、他でより面白いことが起きているかと心配せず、自分の自由時間を楽しむ感覚として説明しています。元の意味に、株式の買付価格や売却時期を決める公式は含まれていません。
投資に当てはめるなら、話題の取引へ参加しないことも選択肢に含められます。ただし、何も調べずに買わないことと、自分の資金用途や商品のリスクを照らして見送ることは、判断の過程が異なります。
見送った後の値上がりは、現金の損失ではない
1,000円の株を100株買う案を見送り、その後1,300円になったとします。買っていれば3万円の値上がり益を得る機会がありましたが、現金残高から3万円が失われたわけではありません。逆に700円へ下がれば、買わなかったことで3万円の値下がり損失を避けた計算です。税金・費用を除く仮例です。
どちらの結果になるかは判断時点では分かりません。上昇した銘柄だけを思い出して「見送るのは損」と結論づけたり、下がった一例だけで「参加しなければ正解」と結論づけたりすると、結果に合わせた説明になります。
「怖いから買わない」を具体的な条件へ戻す
同じ買付代金10万円が、2か月後の家賃などに必要なお金なら、値下がりに耐えて保有する前提が崩れます。一方、その資金が当面不要でも、事業内容や損失の仕組みを理解できなければ、判断材料は不足しています。いずれも、周囲が買っているかどうかとは別の理由です。
見送った理由が「価格が高すぎると考えた」なら、使った利益予想や評価倍率も記録できます。後に利益が伸びたのか、評価倍率が変わったのかを分ければ、後悔の強さではなく、自分の前提を見直せます。
情報から距離を置いても保有管理は残る
毎日の利益報告を見ないことで焦りを減らせる場合はあります。それでも、保有商品の償還や企業の重要な開示、家計の変化まで無視してよいわけではありません。通知の対象を売買の誘いと保有管理に必要な情報に分けると、接する情報量を調整できます。
JOMOは自分の選択を納得して受け止める表現として使えますが、将来の収益や心理状態を保証する方法ではありません。相場への参加・不参加を一律の正解にせず、その判断で何を守り、どの機会を見送ったかを説明できることが基準になります。
出典
参考資料の確認日:2026年10月23日。