上にあった短期平均が、下へ移る
短期と長期は相対的な呼び方です。5日と25日、25日と75日など、どの組み合わせを使うかで交差の時期は変わります。単純移動平均と別の方式を混ぜた場合も、同じ図にはなりません。
株価が一本の移動平均線を割ることと、二本の平均線が交差することは違います。デッドクロスは後者の位置関係です。株価が下がっただけでは、その日に二本の線も交差したとは限りません。
下落した後に交差する計算例
独自の終値例を1株あたり円で示し、100、110、120、110、100を使って、2期間平均と3期間平均を比べます。三本目は115と110、四本目は115と約113.33、五本目は105と110です。
四本目までは短期線が上、五本目で下へ移ります。しかし五本目の価格100は、すでに三本目の120から約16.7%下がっています。平均線は同じ過去の終値を含むため、価格の変化を確認するまでに時間がかかるという仮例です。
交差の直後に反発する場合もある
次の価格が上がれば短期平均が再び上向く場合があります。横ばいで交差が繰り返されれば、毎回の売買は費用を増やすことがあります。交差した形がきれいかどうかと、実際の取引成績は同じではありません。
また、引け後に確定した線を見て翌朝売るなら、約定価格はその終値と違う可能性があります。検証で当日の価格を使う場合も、いつ交差を知ることができたかをそろえないと、当時実行できない取引を含めてしまいます。
保有理由の変更と区別する
線は終値の平均であり、会社の利益や財務から直接計算した価値ではありません。決算で前提が変わったのか、市場全体が下がったのかなど、形と別の情報も見る対象になります。
現物を売る判断と、下落を見込んで空売りを始める判断は負担の構造が異なります。指標が売りと呼ばれることだけで、新たな取引が必要になるわけではありません。投資期間や資金用途と照らし、交差をどの判断に使うのかを記録します。
出典
用語の参考資料確認日:2026年10月23日。