下げ三法とは?一時的な戻りと下落再開を区別する例

反発を挟んでも下へ進んだ形

下げ三法は、大陰線の後、その値幅の中で小さく戻り、再び陰線で下へ進む継続型のパターンです。典型的には途中の小さな足を三本として描きます。本数や、実体だけを見るかヒゲも含めるかは、解説やツールの条件によって変わります。

三法を、保ち合いでは休み、そこから離れた方向を観察する考え方として説明する資料もあります。同じ名前の図でも、下抜けの判定が安値なのか終値なのかまで比べないと、同じパターンを探したことにはなりません。

架空の戻りは、最初の高値に届かない

最初の足を始値120円、高値122円、安値98円、終値100円とする独自例です。以降の価格も円で示します。その後の三本の終値は105、109、106で、高値・安値も98〜122の中に収まったとします。最後の足は始値105、高値107、安値93、終値95です。終値でも最初の安値98を下回っています。

途中の終値が100から109へ9戻っても、最初の始値120は回復していません。ただし、戻りの段階で次の終値95が分かっていたわけではありません。図は下落が再開した架空例であり、実在銘柄の成功事例や勝率を示すものではありません。

下抜けを待つ間に、判断価格も下がる

最初の陰線の終値100で売る場合と、最後の終値95まで下げたのを確かめてから売る場合では、売却価格が違います。形の完成を待つと、下落が進んだ情報を得る一方、より低い価格で手放す場合があります。

反対に、途中の戻りで売る判断は、その後の下落を見込んだ判断です。後から五本の形がそろったことを、当時も完成を確認できていた根拠に使うことはできません。保有期間と判断時点を記録すれば、こうしたずれが見えます。

下落の説明を、新規の空売り指示にしない

下へ進む形を観察することと、新しく空売りを始めることは別です。信用取引では保証金や費用が関係し、反発すれば損失が広がります。チャートの名称は、それらの負担を取り除きません。

保有株を見る際は、企業の業績見通しが変わったか、予定した資金をいつ使うかも判断に入ります。値幅だけから、下げた原因や今後の下落幅は計算できません。出来高や次の足を加えても、下げ三法が将来の安値を教える条件になるわけではありません。

出典

用語の参考資料確認日:2026年10月23日。