非課税で選んだ後も、商品を確かめる
確証バイアスは、自分が選んだ考えを支持する情報を重く扱いやすい傾向です。NISAで購入した商品に利益が出ると、良い評判ばかりを読みたくなる場合があります。逆に下落後には悪い情報だけを探すこともあります。制度を使った事実と、商品が家計の目的に合うかは別の問いです。
販売ランキングやSNSの支持が購入理由の中心だったなら、目論見書や運用報告書へ戻り、投資対象、連動指数、費用、値下がりの要因を確認します。短期の成績が良いことだけでは、長く持つ理由を説明できません。
二本持っても分散が進まない例
米国株式型を50%、全世界株式型を50%持ち、全世界型の米国比率を仮に60%と置くとします。全体の米国比率は50%+50%×60%=80%です。二本に分けたので米国とそれ以外が半々、とはなりません。60%は計算用の仮定で、現在の特定商品の構成比ではありません。
「商品を二本にしたから分散できた」という見立てを検証するには、実際の指数や上位組入れを調べます。商品の名前や本数ではなく、持つ資産の内訳が、当初の目的へ合っているかを見ます。運用報告書の対象日もそろえます。
見直す条件を値動き以外にも置く
積立を選んだ理由、許容する費用、使う時期、地域への偏りを書いておきます。商品の運用方針が変わった、家計で使う時期が近づいたなど、価格の下落とは別の見直し条件もあります。反対の見方が出たら、資料の出どころと数字を確認し、賛否の件数では判断しません。
2026年10月22日確認の制度では、NISA内の損失は課税口座の利益と損益通算できません。非課税だから安全という説明でリスクを軽く扱わず、制度の利点と保有額の負担を別々に確認します。心理の名前を知ったこと自体を、判断が偏らない証明にも使わないことです。