損失額を次の利益目標にする
仮に10万円の損失が出た後、30万円の投資で一気に取り返したいと考えたとします。費用を除いて10万円を得るには約33.3%の利益が必要です。元手を100万円へ増やせば必要な率は10%になりますが、今度は値下がりを受ける金額も大きくなります。
率だけを低く見せるために元手を増やしても、次の取引の見通しが良くなったわけではありません。追加した100万円が10%下がれば、新たに10万円減ります。過去の損を埋める目標と、次の投資の根拠を分けます。
不安を消すために売買する
相場が下がって怖くなり売った後、上がると取り残された気がして買い直すことがあります。情報を確認せずこの往復を繰り返すと、売値より高く買い戻したり、取引費用が積み重なったりします。不安が一時的に消えたかでは、取引の合理性を測れません。
逆に、損失を見たくなくて口座や開示を全く確認しなくなると、必要な見直しを逃す場合があります。確認回数を減らすことと、事業や家計の点検をやめることは区別します。
注文の前に手順を復元する
購入時の根拠、投資期間、見直し条件を読みます。その上で、今回分かった事実と、自分の予想、気分を別に記します。下落の原因が市場全体なのか、企業固有なのかも、資料で確認できる範囲と不明な範囲を分けます。
損失後に新規購入をしばらく保留するなど、感情が強い場面の対応を平常時に決める方法があります。待つ間にも相場は動くため、保留が必ず有利という意味ではありません。必要な支払いや注文の状況を確認せず放置することも避けます。
感情があっても、計画や情報の変化に基づく売買はできます。失敗の予防では、冷静だったつもりかより、根拠と金額を確認したかを記録します。