記事の図解

ダックカーブが示す課題

太陽光の発電量が大きい時間帯は、電力需要から太陽光の発電分を差し引いた正味需要が低くなります。日没後には太陽光の出力が落ちる一方で需要が増え、他の電源をすばやく増やす必要が生じる場合があります。実際の形や課題の程度は、地域、季節、天候、電源構成などで変わります。

この仕組みは、電力の需給調整や蓄電などを考えるうえで役立ちます。しかし、課題があることだけで、蓄電池や再生可能エネルギーに関わる特定企業の利益が増えるとは限りません。

投資心理で気をつけたいこと

大きな市場テーマが注目されると、関連銘柄もまとめて有望に見えたり、価格上昇を見て乗り遅れたくないと感じたりすることがあります。こうした期待を、企業の利益成長や投資成果の確かな根拠と混同しないようにします。

企業の受注や売上だけでなく、利益率、設備投資、資金調達、競争相手、政策の変更などを確認します。テーマに関係する企業でも、収益化まで時間がかかったり、投資額に見合う利益を得られなかったりする場合があります。

まとめ

ダックカーブは、太陽光の発電量と電力需要の時間差が系統運用に与える影響を表す概念です。投資心理の観点では、社会課題の大きさを企業の成長や株価上昇と直結させないことが重要です。

テーマへの期待を感じたときこそ、個別企業の受注、採算、費用、財務を確かめ、自分の投資計画に合うか考えましょう。

出典