残高が増えた理由を二つに分ける
投資口座の残高が一年で100万円から118万円へ増えたとします。その間に新しく12万円を入れ、引出しはなかったなら、増えた18万円のうち12万円は自分で追加した元本です。残り6万円が、価格の変化や受取利益などを反映した損益の目安になります。ここでは口座外の受取現金や別払い費用はないと仮定しています。
残高が18%増えたから、運用で18%の利益が出たとは言えません。さらに正確な収益率を求めるには、12万円をいつ追加したかも必要です。年初に入れたお金と年末に入れたお金は、運用される期間が違います。
積立と利益の再投資
積立は、毎月など決めた間隔で新しいお金を投資することです。複利は、得た利益を引き出さずに残し、次の収益の土台にすることです。二つを組み合わせると残高が大きくなり得るため、雪だるまのように育つと表現されます。毎月入金するだけで自動的に高い利益が出る仕組みではありません。
分配金を現金で受け取って使うなら、その分は再び運用されません。一方、分配をせずファンド内で収益が運用される商品もあります。受取現金の多さと運用成果を同じものにせず、残る資産と合わせて確認します。
最初に明細で見ておくこと
入金の合計、引き出した額、現在の残高、別途受け取った現金を記録します。商品の費用が残高から差し引かれているか、別払いかも確かめます。将来額のシミュレーションを見るときは、積立の時点、想定利回り、税と費用の扱いを同じ条件にそろえます。
値動きのある資産では、過去の利益まで減る年もあります。使う予定のあるお金を先に分け、無理なく入金を続けられるかを確認します。雪だるまの比喩は仕組みを理解する入口であり、元本保証や将来の残高の約束として使わないことです。