資産形成の王道は積立投資:積立=元本を追加、複利=利益も運用に残す、元本120万円と損益を区別

残高が増えた理由を入金と運用に分ける

積立口座の残高が増えていても、その全額が運用の成果とは限りません。積立は新しい元本を継続して入れる方法、複利は得た利益も運用に残し、その利益からも収益が生じる働きです。両者を分けると、口座画面の数字を読み違えにくくなります。

仮に毎月2万円を5年間積み立てると、元本は2万円×12か月×5年=120万円です。残高が135万円なら、運用損益は差額の15万円です。この残高だけから、毎年一定の利回りだったとも、利益がすべて再投資されたとも分かりません。入出金、分配、費用を別に記録すると、何が増加に寄与したかが見えます。

複利を働かせる条件

利益を受け取って使えば、その分は次の運用に残りません。一括投資でも利益を残して運用すれば複利の働きがあり、積立をしていても分配金を消費すればその部分は再投資されません。再投資型の仕組みや信託報酬などの費用は、商品説明で確かめます。

運用収益は毎年一定ではなく、損失の年には次の収益を生む元本も減ります。題名の「最大化」は、最も高い利回りや将来利益を保証する意味ではありません。収益率を上げようと集中投資をすると、大きな損失で継続が難しくなる場合もあります。

買付時期を分けても元本保証にはならない

一定額で買う積立は、一度に全額を買う時点の偏りを減らします。価格が下がれば多く、上がれば少なく買いますが、平均購入価格が必ず有利になる仕組みではありません。相場が上がり続ければ、一括で早く投資した方が高い成果になることもあります。

生活費や近い支出を先に分け、収入が変われば積立額を調整できる計画にします。定期的な点検では短期のランキングより、固定費、使う時期、投資対象の重複を見る方が、家計に合う額を保ちやすくなります。

出典