注文の前に調べる時間を取れる
利益が出た後はさらに稼ぎたい、損失の後は取り返したいと考え、次の取引へ急ぐ場合があります。「休むも相場」は、常に注文を続ける以外の選択を示す格言です。見送れると思えば、根拠や金額を確認する手順を省かずに済みます。
これは休みさえ取れば有利になるという効果の保証ではありません。必要な資金確保や、保有先の重大な変化への対応まで止める意味でもありません。
情報整理に使う仮の待機メモ
仮にB社を調べる際、決算の確認、資金収支の確認、家計の投資余力の計算という三つが必要とします。決算だけ読んだ段階で「残り二つを調べるまで買わない」と記せば、待つ理由が明確になります。
未確認の三項目が二つ減ったとしても、残る一つが重要なら購入できるとは限りません。数を埋めるためのチェックではなく、判断に必要な条件が満たされているかを調べます。買う結論だけでなく、見送る結論へ進む場合もあります。
待機資金が支出を支える
仮に翌月の支出30万円を現金で確保していれば、その支払いのために、値下がり中の株を売らずに済む可能性があります。現金の役割は収益率だけでは測れません。収入の安定性や、ほかの支出も含めて必要額を考えます。
ただし現金で待っている間、株式の値上がりには参加できず、物価によって購買力が変わる場合もあります。生活資金の確保と、長期の運用資金の待機を同じ理由でまとめないようにします。
休む時は、何を保留するか、確認する情報、再検討する日や条件を残します。注文しなかったことを後の値動きだけで採点せず、当時必要な調査や資金の確保ができたかを振り返ります。