リスクプレミアムの実例:300万円を1年間運用する仮例、期待6%と基準2%の差:12万円、株式が20%下落した場合、評価240万円・損失60万円、期待収益率を4%へ見直すと、基準2%との差は2ポイント=6万円

300万円に対する上乗せはいくらか

円建て資産を1年間持ち、基準資産の収益率を2%、株式の期待収益率を6%とする仮例です。期待する上乗せは4ポイント。株式へ300万円を投じるなら、期待収益18万円から基準資産の収益6万円を引いた12万円が差になります。税と費用は省いています。

この12万円は、証券口座に確定して振り込まれる追加報酬ではありません。株式が20%下がれば評価額は240万円となり、60万円の損失です。基準資産が仮定どおり306万円になった場合との差は66万円に広がります。

同じ期待率でも投資額で家計への影響が変わる

投資額を100万円に抑えると、同じ4ポイントの上乗せ期待は4万円です。20%下落時の損失は20万円になります。期待率を比較した後に、率を金額へ直すと「12万円を期待して60万円の下落を引き受けられるか」という自分の判断に戻せます。

20%は最大損失ではなく、比較のために置いた下落率です。個別企業の株式なら、業績破綻などでさらに大きな損失が出ることもあります。想定下落率を一つだけ置いて安全限度と扱わないよう注意が要ります。

見積もりが変わったら差も変わる

株式の期待収益率を6%から4%へ見直し、基準が2%のままなら上乗せは2ポイントです。300万円では6万円へ縮みます。予測の前提が変わった結果であり、過去に4ポイントと計算したことが将来の権利になるわけではありません。

期待収益、費用、下落時の金額、支払予定を一枚に並べれば、高い数字へ飛びつく前に負担との釣り合いを検討できます。

出典