雪だるま効果とは?意味と投資判断での使い方:雪だるまは、利益が積み重なる様子の比喩、10万円を仮の年5%で十年→約16万2,889円、追加元本・運用益・引出しを分ける

雪だるまは比喩で、収益の法則ではない

雪だるま効果は、小さな変化が積み重なる様子を雪だるまにたとえた表現です。投資で使う場合は、運用益を再び運用し、その利益にも収益が生じる複利のイメージを表すことが多くあります。金融商品の値上がりを保証する、独立した売買ルールではありません。

複利と積立は別の働きです。複利は既に得た利益を運用へ残すこと、積立は家計などから新しい元本を追加することです。どちらでも残高は増え得ますが、追加した元本まで運用の成果と呼ぶと、成績を大きく見誤ります。

一定利回りの例から前提を読む

仮に10万円を毎年5%で運用でき、利益を全額残すとすると、10年後は10万円×1.05の10乗で約16万2,889円です。税、手数料、途中の入出金は省いています。最初の一年の利益は5,000円、二年目は10万5,000円を土台にするため5,250円になります。

この計算は毎年5%を受け取れる商品の紹介ではありません。実際の株式や投資信託は値下がりする年もあり、過去の利益も価格変動にさらされます。利回りと期間の数字を変えれば試算額は大きく変わるため、将来の約束として受け取らないようにします。

取り崩しと費用で土台も変わる

利益を生活費として引き出せば、その部分は翌年の運用対象に残りません。信託報酬などの費用や、利益受取時の税も、残る金額を減らす場合があります。再投資するときは、受取現金を新しく買い付けるのか、ファンド内部で運用するのかも確認します。

生活費や近く使うお金まで投資すると、下落した日に換金せざるを得ないことがあります。運用に残す資金を選び、低い利回りや元本割れの場合も支出計画が成立するかを見ます。「大きく育つ」というイメージより、入金・運用・引出しを分けた収支の方が、実際の家計には使いやすい見方です。

出典