上昇で増えた比率を放置する
株式200万円と預金200万円で始め、株式だけが50%上がったとします。株式は300万円、全体は500万円となり、株式比率は50%から60%へ増えます。追加購入をしていなくても、下落にさらされる割合は大きくなっています。
そこから株式が30%下がれば損失は90万円、全体の18%です。上がった利益だけを見て「余裕ができた」と考えると、次の損失額を見落とします。配分変更の必要は、使う時期や目標比率と合わせて判断します。
上がらない株を、相場だけで正当化する
市場指数が上昇しているのに保有株が下がる場合、「強気相場だからそのうち戻る」という説明では足りません。利益予想の下方修正、財務悪化、株数の増加、過大な期待など、企業固有の要因を調べます。
一方で、一時的に指数へ負けたという理由だけで乗り換えるのも別の飛躍です。購入時の事業見通しと価格の前提が変わったか、単なる短期の順位比較なのかを区別します。
値上がり益を、損失許容額へ丸ごと足さない
当初200万円の株式が300万円になっても、その後に100万円を失ってよいと自動的に決まるわけではありません。教育費や住宅費へ使う予定ができていれば、現在の300万円には新たな役割があります。
資産全体を今の時価で見直し、下落例を金額へ直します。売買を増やす場合も、勝った回数だけでなく市場指数との比較や費用を含めて振り返る必要があります。好調な相場と自分の判断を分けておけば、利益が出た経験だけから投資額を膨らませにくくなります。