同じ減益予想でも説明が変わる仮例
仮想のA社とB社は、どちらも来期利益の予想を20%下方修正したとします。A社を持っている人がA社には「一時的なので問題ない」、未保有のB社には「先行きが悪い」と判断したら、説明の根拠を比べます。
両社の原因や財務が違えば評価が分かれるのは自然です。しかし、A社だけに回復を期待し、同じ事実をB社には認めないなら、保有への愛着が混ざっている可能性があります。「持っているからよく分かる」と「持っているから好意的に読む」は区別する必要があります。
銘柄名を隠して比較する
資料から、減益の原因、継続する可能性、現金収支、借入、現在の価格を抜き出します。次に銘柄名と自分の取得価格を外して読み直し、保有中の商品だけに特別な前提を置いていないか確認します。
たとえばA社は一時費用、B社は主力製品の需要減という違いを資料で説明できれば、判断の差には根拠があります。所有以外の条件をそろえる作業が先で、同じ下方修正率なら必ず同じ売買をするという方法ではありません。
価格へのこだわりとの違い
「自分の株はもっと高く売れるはず」という思いの裏には、保有効果だけでなく、昔の高値へのアンカリングや損失を認めたくない気持ちが重なる場合もあります。どの言葉を当てるかより、現在の判断に不要な条件を見つけます。
保有を続けるなら、回復の根拠、確認する決算、見立てが変わる条件を記します。売るなら費用や税、売却後の配分も含めます。未保有なら買わないという答えでも、既存の保有額や家計条件によっては、売却を急がない結論もあり得ます。
上の会社や数字は説明用の架空例です。研究が特定の株式の適正価格や売却時期を示したものではありません。