過信バイアスとは?意味と投資での見方:独立・成功率50%の四連勝は仮に6.25%、取引50万円の10%下落は損失5万円、数回の成功と、次の金額の負担を分ける

四回続けて当たったら実力か

仮に各回の成功確率が50%で、結果が互いに独立した試行を考えると、次の四回が全て成功する確率は0.5の4乗、6.25%です。多数の人が繰り返せば、偶然に四連勝する人も出ます。実際の投資は独立したコイントスではありませんが、数回続けて当たったことだけで、持続する予測能力まで証明できない点は同じです。

過信バイアスは、自分の知識や予測の正確さを実際以上に高く評価する傾向です。利益が出たとき、調査した事実が当たったのか、相場全体が上がったのか、予想外の材料が出たのかを分けます。

金額を増やすと失敗の重さが変わる

仮に10万円の取引で1万円ずつ利益を出した後、自信がついて50万円へ増やしたとします。50万円が10%下がれば損失は5万円です。以前の取引の五回分の利益に相当します。勝った回数が同じでも、金額が違えば全体の結果は大きく変わります。手数料等を省いた例です。

買う理由が強くなったことと、家計が大きな損失へ耐えられることは別です。現在の投資額、資産全体への比率、外れた場合の金額を先に書きます。

成功と失敗の両方を記録する

取引前に理由と確認する条件を書き、後で結果を入れます。売却済みの利益だけでなく、保有中の含み損、費用、途中の追加資金も含めます。記憶に残る成功だけを並べると、実際より成績が良く見えます。

慎重になるために全ての判断を諦める必要はありません。分からない点と予想の幅を残し、反対の見方にも根拠があるかを確認します。過信という用語を覚えたことが、自分はもう偏らないという新しい確信になっていないかも、ときどき点検します。

なお、6.25%は先に指定した四回の計算です。何度も取引した後で、成功が連続した四回だけを選んで同じ確率を使うことはできません。成功例を後から切り出すと、全体の中でどれほど起こりやすかったかを見誤ります。記録は成功しなかった回も含めます。

出典