ハロウィン効果の仮例

冬に利益が出たら、季節売買は成功か

秋から春まで株式を持って利益が出ても、夏を含めて持ち続けた場合より有利だったとは限りません。利益の有無と、比較する別の方法より高い成果だったかは違う問いです。

ハロウィン効果を投資の方法として考えるなら、株式を持つ期間だけを取り出さず、持たない期間に資金がどうなるかまで含めて比べる必要があります。

11月から翌10月までの独自の仮例

架空の資金100万円を11月の開始時点で置きます。冬の11月〜翌4月の株式の総収益率を4%、続く夏の5〜10月を6%とし、冬だけ持つ方法では夏の現金収益をゼロと置きます。税、売買費用、入出金はなく、株式の収益には配当等も含める仮定です。

時点通年で株式を保有冬に株式、夏に現金
11月の開始時点100万円100万円
翌4月の終了時点104万円104万円
翌10月の終了時点110万2,400円104万円

通年保有は100万円×1.04×1.06です。冬に利益が出ても、この設定では夏の上昇へ参加しない分だけ差が生じます。実際の指数や論文のデータを使った成績ではありません。

夏に下がれば、現金にした方法が有利になる場合もあります。ただし、そうなる年を日付だけで事前に確定することはできません。この例は、必ず通年保有が勝つと示すものでもありません。

同じ条件で比べるために必要なこと

比較する通貨や対象指数が違うと、季節性とは別の差が混ざります。配当を含む総収益と価格だけの指数も、そのまま同じ成果として比べられません。現金にする間の金利、売買の費用、税も実際の運用へ関わります。

月末の終値で全量を売買できたと置くなら、その価格を実際に使えるかも別の条件です。注文を出した後の値動きや、成立する量の違いで結果は変わります。

一年の結果で研究全体を決めない

ハロウィン効果の研究は、複数の期間や企業群を対象に平均の差などを扱います。一年の勝ち負けだけで、その主張がすべて成立する、またはすべて消えると判断することはできません。

反対に、長い過去の結果があっても、現在の投資先の事業や次の半年のリスクがなくなるわけではありません。知りたいのが過去の平均か、実行する運用の採算かを分ける必要があります。

自分の計画へ使うなら、株式を持たない間の資金と、再び買う条件まで説明できると、良かった半年だけを見て方法を選ぶことを避けやすくなります。

出典

参考資料の確認日:2026年10月23日。