サンクコストとは?意味と投資での見方:返金不可の8,000円は戻らない、次の2時間の使い道は選べる、株は今の時価をどう使うか

取り戻せない費用という意味

サンクコストは日本語で埋没費用とも呼ばれます。既に支払い、今から行動を変えても戻らないお金や時間を指します。例えば、返金不可の教材に8,000円払い、内容が自分の目的と違うと分かった場合、その8,000円は今から学び続けても戻りません。今後の2時間を何に使うかは、別に選べます。

「もったいない」の向きを変える

使ったお金を無駄にしたくないと考えるのは自然ですが、合わない教材を続ければ、さらに時間を失うことがあります。既に払った分ではなく、これからの時間で何を学べるかを比較します。返金や中古売却ができる場合は、その回収可能額を確認します。取り戻せるお金まで全てサンクコストと呼ぶのは不正確です。

株式の場合は時価が残っている

10万円で買った株が7万円へ下がったとき、過去の10万円の支出は変えられませんが、今は7万円相当の資産を持っています。「全部を失った」と考えるのではなく、残る7万円をどう置くかが選択です。同じ株を持つ、別の商品へ変える、現金にする、といった選択を現在の条件で並べます。

過去の購入価格を記録する意味はあります。税の計算や自分の判断の検証に使う情報だからです。ただし、株価が購入価格へ戻る根拠とは違います。今の事業の見通しや家計の使う時期が変わったなら、その情報を入れて見直します。損をしているという事実だけで継続も撤退も自動的には決めません。

残った価値まで切り捨てない

一万円で買った道具を今四千円で売れるなら、四千円は現在の選択肢に関わる資産価値です。使い続ける場合は、その四千円を受け取らないことにもなります。既に払った一万円への未練とは分け、残る使い道と売却額を比べます。損を認めることと、まだ価値があるものを捨てることは同じではありません。

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