底らしい形を、谷の数だけで選ばない
下げた株が反発し始めると、W字にも逆三尊にも見えることがあります。逆ヘッドアンドショルダーは、三つの谷の中央が最も低い底型の候補です。逆三尊とも呼びます。途中の二つの戻り高値を結ぶネックラインの上抜けが、形を完成したとみなす際の基準になります。
二つの谷がほぼ同じ水準になるダブルボトムとは、価格の配置が異なります。どちらも、下げ止まりを期待した段階と、戻り高値を上回った段階を区別するための見方です。
三つの型の違い
| 型 | 目立つ配置 | 判断の基準となる動き |
|---|---|---|
| 逆ヘッドアンドショルダー | 三つの谷で中央が最も深い | 二つの戻り高値を結ぶ線の上抜け |
| ダブルボトム | 近い水準の二つの谷 | 谷の間にある戻り高値の上抜け |
| ヘッドアンドショルダー | 三つの山で中央が最も高い | 二つの谷を結ぶ線の下抜け |
これは形を区別する表で、成功確率を並べた順位表ではありません。谷の数が多いほど有効になるといった関係は、この定義だけからは導けません。
反発しても下落転換の候補へ戻る仮例
図では価格を900、840、880、800、880、850、900、870と置いています。中央の800が頭、左右の840と850が肩です。二つの戻り高値880を上回る900が現れても、次には870へ戻っています。
この最後の動きは、上抜けさえ起これば上昇が続くわけではないことを示します。突破前に買うか、突破を待つか、再度の押しを待つかで、買える価格も成立しない場合の損失も変わります。どの方法にも、逃す取引と引き受ける値動きがあります。
線の傾きとデータの区切り方
実際の二つの戻り高値は同値とは限らず、ネックラインが上向きや下向きになる場合があります。日中の高値を使う線と終値で引く線を混ぜると、突破の判定も変わります。後から成功した方を選ぶのではなく、同じ条件で観察する必要があります。
また、株式分割の調整がない価格データでは、企業価値が急落していなくても大きな段差が出ます。型を探す前に、価格系列が連続しているかを確かめることで、制度上の値段の変化を需給の変化と取り違えずに済みます。
出典
参考資料の確認日:2026年10月23日。