欲望相場と投資心理:成功が続く架空例、利益2万円を3回:合計+6万円、次の注文の負担、80万円を買い10%下落:−8万円、4回の合計、+6万円−8万円=−2万円(税・費用を除く)

成功の回数が自信を強める

上昇局面で何度か利益を得ると、同じ判断を続ければ増やせると思う場合があります。市場全体の上昇と自分の分析の寄与を分けないと、次の取引額を必要以上に増やすかもしれません。過信に関する研究もありますが、数回の成功から個人の能力を確定することはできません。

欲望相場は、こうした利益への期待が強い状況を表す俗な言い方です。参加者全体の心理を自分の感覚だけで測定できるわけではありません。

以前の利益と次の負担の仮例

仮に2万円の利益を3回得て、合計6万円増えたとします。次は取り逃したくないと80万円を買い、そこから10%下がると8万円減ります。4回の合計は2万円のマイナスです。費用・税を除く架空例で、勝った回数と資産の増加を区別します。

利益が続いたことは、新しい80万円の投資の根拠ではありません。会社や商品を調べたか、家計から出せる額か、同じテーマが重なっていないかを確認します。

上昇後に条件を緩めた箇所を見る

目標価格へ近づくたびに上へ変更した、含み益があるので損失を受け入れてよいと考えた、いつもの資料確認を省いたなど、実際の変化を記します。新しい事実による変更なら、その資料と前提を残します。

保有を長くする判断が合理的な場合もあります。反対に、早く利確したくなる不安から資料を読まず売ることもあります。感情の強さだけで売却・継続の結論を固定しないようにします。

注文前に、現在の金額、使う時期、見立てが変わる条件を読む時間を取ります。すべての値上がりを取ることより、成功後にも同じ確認を行えたかを振り返ります。

出典