年金の考え方とは?実例でわかる投資判断の使い方:62歳時点の資産2,000万円という仮例、65歳まで:月24万円 × 36か月 = 864万円、65歳時点の残高は1,136万円、以後の不足:月24万円−手取り年金17万円、年84万円の不足に対する単純な年数、1,136万円 ÷ 84万円 ≒ 13.5年(物価等なし)

年金開始の時点で残高を計算し直す

62歳の退職時に金融資産2,000万円があり、65歳の年金開始まで就労等の収入がない家計を仮定します。支出は月24万円、65歳以降の年金の手取りは月17万円で一定と置きます。

年金前の3年間は、24万円×12か月×3年=864万円を使い、65歳時点の残高は1,136万円です。その後の不足は月7万円、年84万円。年金開始後の残高を割ると、1,136万円÷84万円で約13.5年分になります。当初の2,000万円を84万円で割ると、開始前に使った864万円を見落とします。

運用収益、物価の変化、医療や修繕の一時支出を入れず、誕生日や各月の支払時期を簡略化した計算です。約13.5年は生活できる期間の保証でも、予測寿命でもありません。開始前後で残高をつなぐための仮例です。

実際の見込額は自分の条件で置く

年金の手取りをここでは仮定しました。実際には加入記録や今後の働き方で見込額が異なり、受給時には税・社会保険料等の控除もあり得ます。年金振込通知書では、控除前の支払額と控除後振込額を分けて読めます。年額を月の生活費と直接比べないよう、期間の単位もそろえます。

条件を変える時も途中の資産を残す

退職後に働く、生活費を調整する、受取時期を変えるなどで収支は変わります。その都度、変わる時点までに残る資産を再計算します。収入が減る時期や大きな支出を一つの平均へ均してしまうと、資金が先に足りなくなる場面を見落とします。

長生きや物価上昇への備えは、この簡略計算の外にあります。不足を見たら高い利回りで帳尻を合わせるのではなく、収入・支出のどの条件を変えられるかを比べます。年金と投資を一緒に考える時にも、時点の合う残高から始めることが計算の土台です。

出典

出典確認日:2026年10月23日。