サポートラインと投資心理|焦りや思い込みに流されない考え方

ほぼ同じ価格という説明を広げていないか

サポートラインは、過去の反発や安値から、下値が支えられやすいと考える目安です。1,000円を支持帯と決めた後、995円は誤差、980円は一時的な割れと説明したくなる場合があります。その説明が最初の基準に沿っているかを点検します。

誤差の幅を設けること自体が誤りではありません。ただし値下がりを見るたびに幅を広げると、どこまで下がっても支持は有効という説明になってしまいます。線を信じる気持ちと、観察できた価格を分けて記録します。

条件を後から変えると外れが見えなくなる

図は1,000円付近の反発後に995円、980円、950円と下がる仮想例です。例えば最初に990円から1,010円を支持帯と決めたなら、980円はその帯の外です。980円を見てから970円まで含めるように変更した場合、変更前の判定を消してはいけません。

帯の外へ出た理由を調べ、臨時に見直すことはできます。その際も、新しい会社情報や値動きの違いを根拠にしたのか、損失を認めたくないだけなのかを分けます。市場が自分の引いた線へ従うとは考えないことです。

支持帯で追加すると金額の負担も変わる

架空の株を1,050円で100株持ち、1,000円の支持帯へ近づいたので100株を追加したとします。取得額は20万5,000円、200株の平均取得単価は1,025円です。その後950円になると評価額19万円、含み損は1万5,000円です。費用、配当、税金は除きます。

最初の100株だけなら950円時点の含み損は1万円です。平均単価は下がっても、追加分で5,000円の損失が増えます。「何度も反発したので安心」という気持ちだけで株数を増やさず、取得総額と資産全体の比率を計算します。

線の記録と注文の記録を残す

最初に線を引いた日、採用した安値、帯の幅、判定する時間を保存します。引き直した場合も履歴を残し、外れた後に最初から別の帯を見ていたように説明しないようにします。実際の売買量や会社資料は、他人の心理を想像した説明と分けます。

購入前には、新しい根拠、投入額、見通しを変える条件を書きます。買付余力があることは、追加する理由そのものではありません。支持帯の近くで反発した成功だけでなく、割れたまま戻らなかった例も同じ基準で確認し、線への確信ではなく、数量と条件を守れたかを点検します。

出典