図の点は観測順で、すべて日足ではない
サポートラインは、過去の安値や反発から、下値が支えられやすいと考える価格帯の目安です。図では1,000円付近で二回反発した後、980円から1,010円へ戻る価格を置いています。最後の二点は同一日の場中安値と終値を仮定したもので、各点が別々の日という設定ではありません。
線を使うときは、何の価格を、どの時間単位で比べるかを先に決めます。場中の高安と引けた終値は、どちらも事実として残せますが、同じ条件ではありません。
1,000円の支持帯を割ったかどうか
ある日の安値980円、終値1,010円という仮想例で、価格1,000円を目安とします。ヒゲ先まで含める安値基準なら、一度20円下へ出たと記録します。終値基準なら、引けには10円上へ戻ったと記録します。
終値基準が常に正しく、安値基準が常に間違いという話ではありません。どちらを選ぶかで、確認の時点や売買する機会が変わります。下がった日に終値を使い、戻らなかった日だけ別の帯を使うような後付けをすると、支持が当たった結果だけを残せてしまいます。翌日以降も同じ条件で記録することが比較の前提です。
価格差を保有量の金額へ直す
仮に1,020円で300株保有していた場合、980円時点の評価額は29万4,000円、取得額30万6,000円との差は1万2,000円です。終値1,010円なら評価額30万3,000円、含み損3,000円となります。費用、配当、税金を除きます。
途中の損失額と終値の損失額を両方残すと、どの値動きを引き受けていたかが分かります。終値で戻ったから場中に必要な現金が減らなかった、と扱うことはできません。逆に途中の安値で必ず売れたとも限らず、実際に売却したなら約定価格と数量を履歴で確認します。
翌日の違う経路も同じ基準で追う
次に980円を下回る場合や、1,000円より上で取引が続く場合も記録します。一度割れて戻った例だけを成功として集めず、戻らない例も残します。会社の開示や市場全体の変化は、線の判定とは別の欄へ置きます。
帯の幅、採用した安値、引いた日を保存し、引き直す場合も元の図を残します。売却や追加購入をする際は、線の名前だけで数量を決めず、現在の保有比率と必要資金を確認します。この例は、次に反発する確率を示すものではなく、同じ価格から異なる判定を作る条件を整理するために使います。