集中投資とは
集中投資は、投資資金の大部分を一銘柄、少数銘柄、同じ業種やテーマへ寄せる方法です。銘柄数が多くても、すべて半導体株のように同じ材料で動くなら、実質的には集中しています。
制度上「何%から集中」という決まりはありません。大切なのは、一つの投資先が下がったとき、金融資産全体が何%減るかです。
メリットは利益への寄与が大きいこと
資金の80%をA社へ投じ、A社が50%上昇すれば、ほかが動かなくても資産全体は40%増えます。調査対象を絞れるため、事業や決算を深く追いやすい点も利点です。
ただし、調査量が多いことと予想が当たることは同じではありません。災害、不祥事、規制変更、競合の新製品など、企業分析だけでは読めない出来事もあります。
1銘柄の失敗が資産全体を直撃する
同じ配分でA社が50%下落すれば、資産全体は40%減ります。100万円なら60万円です。元の100万円へ戻るには、残った60万円を約66.7%増やさなければなりません。
勤務先の株へ集中する場合はさらに注意が必要です。会社の業績が悪化すると、株価下落と収入減少が同時に起きることがあります。証券口座だけでなく、給与、持株会、退職金まで含めて偏りを見ます。
集中度を金額で確認する
銘柄への集中度 = その銘柄の時価 ÷ 金融資産合計 × 100
次に、その銘柄が30%・50%下落したケースを計算します。集中度80%で30%下落なら、資産全体への影響は24%です。耐えられない金額なら、期待リターンの説明より先に配分を見直す余地があります。
集中を下げる方法は、銘柄数を機械的に増やすことだけではありません。現金を残す、異なる業種や地域へ分ける、買う時期を分ける方法もあります。
まとめ
集中投資は、正しい判断の利益を資産全体へ大きく反映できる反面、一つの失敗も同じ強さで響きます。銘柄への自信ではなく、下落時に資産全体がいくら残るかで配分を考えるのが基本です。