三空の終値と、翌日に買える価格は別

形が完成するまで知らなかった情報

三空叩き込みは、安値圏に四本の陰線と三つの下向きの窓が続く形です。三回の窓があることと、その後に反発することは別です。悪い材料が続いていれば、さらに下へ動く可能性もあります。

日足で完成を判断するなら、その日の終値が確定した後の情報になります。過去の図を見て、その終値で買えば利益が出たと計算しても、その時点で同じ情報を使って買えたかは別の条件です。

終値と翌日の買付けを分ける

図の独自例では、四本目の始値1,070円、高値1,090円、安値980円、終値1,000円とします。前の足との三つの窓も、隣り合う高値と安値の間へ置いています。実在銘柄の値動きではありません。

引け後に形を知り、翌日1,200円で100株を買えたと仮定すると、取得額は12万円です。その後900円なら評価額9万円で、損失は3万円になります。仮に前日の終値1,000円で買えたと置く計算なら損失は1万円で、2万円の違いが生じます。費用・配当・税金を除いた比較です。

前日の終値で買う仮定の損益だけを示すと、実際に判断できた時点と買付価格の差を見落とします。翌日に高くなるとも安くなるとも、形からは確定しません。

逆指値の発動価格も損失上限ではない

購入後に逆指値を使う場合も、発動する条件と、発動後の成行・指値の注文は分ける必要があります。条件に達した価格で、全株が必ず売れる仕組みではありません。

成行なら想定と違う価格で成立する場合があり、指値なら成立しない場合があります。形に合う価格へ注文条件を置いただけで、負担する金額の上限が保証されるわけではありません。

反発した例だけで方法を評価しない

同じ条件に合った後に下がり続けた例も、比較の対象になります。対象や足の期間、窓の条件、購入可能な時点を途中で変えると、同じ手法の結果とは言えなくなります。

三空叩き込みは、売られすぎという印象を具体的な価格へ直す入口にはなります。完成した形の説明を、確実な底値や約定可能な買値へ広げないことが、使う際の制約になります。

出典

参考資料の確認日:2026年10月23日。