バブル心理とは?意味と投資判断での使い方

上がっているから安心、という理由をほどく

企業の業績を調べて買おうとしたはずが、株価が上がるほど買い急ぐようになることがあります。事業の新情報より、乗り遅れる不安や他人の利益が理由の中心へ移っていないかを考える言葉が、バブル心理です。

ここでは、価格の上昇が期待を強め、その期待による買いが価格を押し上げるような相互作用を指します。一つの正式な心理測定値があるわけではなく、相場の参加者の考えをまとめて読み切れる言葉でもありません。

事業の情報と、価格から生まれた期待を分ける

独自の仮想場面で、ある企業の大型契約が公表され、その後に株価が上がったとします。契約が継続するか、売上になる時期、追加の費用を調べるのは、将来の利益に関する検討です。

一方、株価が連日上がったので、事業の数字を見なくても次の人が高く買うはずだという理由は、値上がり自体から生まれた期待です。契約に関する新しい根拠がないまま、その期待だけを強めるなら、二つを区別して書く必要があります。

新契約が本当に企業の価値を変える可能性は残ります。株価上昇の原因をすべて投機と決めず、確認できる契約条件と、自分が補っている予想を分ける場面です。

高い価格のすべてが、バブルではない

バブルという語は、資産の基礎的な価値と価格が離れた状態を論じる時にも使われます。ただ、基礎的な価値は直接観察できる一つの数字ではありません。将来の利益や配当、金利、どの程度のリスクを見込むかによって評価が変わります。

セントルイス連銀の2015年の解説は、価格上昇の勢いを観測することと、その原因やバブルを識別することの難しさを論じています。価格と利益の比率が上がっただけで、参加者が非合理的だと確定するわけではありません。

反対に、新しい技術だから従来の採算や支払いは不要だ、と置いてしまえば、将来の利益につながる条件を調べなくなります。新しい事業でも、誰が何に代金を払うかという問いは残ります。

過熱への警戒と、売買の時期を同一視しない

心理が過熱していると疑っても、翌日下がることや、直ちに空売りで利益を得られることは分かりません。期待が続く期間も、どこまで価格へ反映されたかも不確実です。

投資家としては、買う理由から価格の上昇を一度外して、なお事業の根拠を説明できるかを確かめます。生活に使う資金まで投入していないか、同じ期待に保有が偏っていないかも、相場の天井を当てる作業とは別に点検できます。

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