FOMOとは?意味と投資判断での使い方

FOMOは「参加しないと取り残される」不安

FOMOはFear Of Missing Outの略で、他人が経験している機会や利益を自分だけ逃すのではという不安を表す言葉です。投資では、急騰する株や友人の利益を見て、「今すぐ買わないと間に合わない」と予定を変える場面で使われます。正式な売買戦略や利益を予測する指標ではありません。

上昇トレンドを調べて取引することと、取り残される不安だけで注文することは分けます。同じ銘柄を同じ日に買っても、調査した条件と保有上限に沿う購入なのか、他人の利益を見て急に額を増やしたのかで、判断の過程が違います。

生活費30万円を話題株へ入れる例

月2万円の積立を予定していた人が、友人の利益画面を見て生活費用の30万円を話題株へ入れた架空例です。翌日に15%下がると評価額は25万5,000円で、含み損は4万5,000円です。配当と費用、税金は無視しています。

問題は15%の下落を正確に読めなかったことだけではありません。もともとの計画と異なる30万円を投じ、生活資金まで値動きにさらした点です。投資に回せる余剰資金がいくらか、近い将来の支払いに支障がないかを、値上がりへの期待より先に確認する必要があります。損失を急いで取り戻そうとして、さらに生活費を足すと負担が増えます。

他人の利益画面だけでは成績を比べられない

利益の投稿には、投入した資金、保有期間、途中の損失、売買費用が分からないことがあります。利益額が同じでも元本やリスクは違い、よい場面だけを切り取った画面かもしれません。未確認の投稿を、自分も再現できる結果とみなさないようにします。

また、誰かが低い価格で買って利益を得たことは、現在の高い価格からも同じ利益が得られる根拠にはなりません。購入を考えるなら、過去の上昇率を一度脇へ置き、現在価格に対する利益見通しや財務、売買できる数量を調べます。何の変化を期待して買うのかを説明できるかが確認点です。

機会を逃した後悔と実際の損失を分ける

衝動的に注文したくなったら、買付原資、追加後の保有比率、購入理由を短く書きます。見送っている間にさらに上がる可能性はありますが、保有していなかった上昇を自分の確定損失と数える必要はありません。「逃した分を取り戻す」ために次の投入額を増やすと、過去の後悔が新しいリスクを決めてしまいます。

価格の動きを確認する頻度を決めたり、話題の投稿を見た直後の注文をいったん保留したりする方法もあります。待てば必ず有利になるという話ではありません。調べる時間を確保し、前から検討していた投資なのか、値上がりを見たことだけが理由なのかを区別するための手順です。

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