毛抜き底のデメリットと注意点|使いすぎで失敗しない見方

安値がそろうことと、底が確定することは違う

二日続けて同じ安値で止まると、そこに強い買いが待っているように感じるかもしれません。ただし、過去の二回が同じ価格だったことは、その先も買い手が支える約束ではありません。

この記事の毛抜き底は、下落の後に隣り合う2本のローソク足の安値がほぼそろい、陰線の後に陽線が現れる見方を扱います。IGやTradingViewも、こうした2本の組合せを反転の候補として説明しています。長い期間に二つの谷を作るW型を、同じ条件として扱う記事ではありません。

独自の四本値で、どの価格を比べるかを確かめる

その前は下落していたという架空の日足を考えます。図と表は、実在銘柄の価格や、特定の資料の図を写したものではありません。

日始値高値安値終値
1日目1,100円1,120円1,000円1,020円
2日目1,010円1,080円1,000円1,070円

1日目は終値が始値より低い陰線、2日目は高い陽線で、安値はともに1,000円です。比較するのは実体の下端や終値ではなく、その日に最も低く取引された価格です。

しかし、続く3日目が始値980円、高値1,000円、安値940円、終値950円だったなら、その安値を割っています。図は2日目までの形だけを示し、その後の上昇を付け足していません。

形を採る基準や、見る期間で結果も変わる

ほぼ同じという幅を大きく取るほど、候補は増えますが、違う価格まで同じ支持と呼ぶ可能性もあります。何円まで許すかを、結果が分かってから都合よく広げると、同じ方法で見たことにはなりません。

日足と週足でも一本に含まれる取引は違います。短い足の二本だけを取り出して、大きな下落が終わったと判断することはできません。直前の流れ、出来高、決算などの予定も、この形だけでは説明されない材料です。

支持を割ったら売る条件も、損失の上限とは限らない

安値を割ったら売ると考えていても、窓を開けて下がるなど、予定した価格で取引できない場合があります。逆指値も、条件価格に達して実注文が出る仕組みであり、その価格や全数量の約定を保証しません。

反転を待つか、保有を減らすかを考える時は、どの期間の何を根拠にしたかと、許容する保有量を分けて残します。毛抜き底という名前だけでは、反発する確率も、買う金額も決まらない点が、この見方の限界です。

出典