サポートラインを投資判断でどう見るか

支持帯と抵抗帯をどちらから見るか

サポートラインは、過去の安値や反発を基に、下値が支えられやすいと考える価格帯の目安です。レジスタンスラインは上値抵抗線で、上昇が止まった高値付近などを基にします。どちらも実際の注文や価格の下限・上限を保証する線ではありません。

同じ1,000円の帯でも、その上から下げてくる場面と、下から戻る場面では見方が変わります。名前が変わるから価格が動くのではなく、その帯の周辺で起きた値動きや注文を観察する考え方です。

1,000円を割った後に戻る仮想例

図では1,000円付近で二回反発した後、900円へ下がる設定です。その後1,000円へ戻っても、さらに上がらず940円となっています。この経路なら、以前の支持帯が今度は上値の目安として見られる場面です。横軸は観測順で、実在銘柄のデータではありません。

ただし、900円から戻ると必ず1,000円で売られるという法則ではありません。1,000円を超えて新しい価格帯が続く場合もあります。過去に買いが入った事実と、将来どの価格で買い手や売り手が現れるかの予想を分けて残します。

移動平均線とは作り方が異なる

過去の反発点を選んで結ぶ支持線に対し、移動平均は設定期間の価格から一定の式で計算します。例えば単純な5日平均なら、5日分の終値を足して5で割ります。価格が動けば、過去の値が入れ替わって平均の位置も動きます。

二つの線が同じ価格へ近づいていても、それぞれが完全に独立した証拠とは限りません。どちらも同じ過去価格を使っている部分があります。線が二本あるから反発確率が単純に二倍になる、といった計算はできません。作り方と使う期間、確認した価格を並べて比較します。

基準をそろえて価格帯を記録する

線を比べる前に、日足か週足か、高値・安値のヒゲ先か終値か、帯の幅を何円とするかを決めます。例えば場中に980円へ下がり終値が1,010円なら、安値基準と終値基準では記録が違います。後から都合よく使い分けないことが検証の条件です。

注文は線の位置とは別に、現在の価格、数量、必要な現金から決めます。会社の見通しが変わった場合は、線が同じでも保有理由を調べ直します。支持から抵抗への変化を含め、最初の図と変更した図を残し、その後の結果だけで線を引き直さないようにします。

出典