成功体験をそのまま当てはめない
上昇相場で利益を得た方法が、下落相場や金利上昇局面でも有効とは限りません。成功の一部が市場全体の上昇や偶然に支えられていた場合、同じ方法を続けても結果は変わります。特に過去の成功後に投資額を増やすと、前提が崩れたときの損失も大きくなります。
ただし、成功した経験をすべて疑ったり、方法を頻繁に変えたりすることも適切とは限りません。利益が出た理由を、事前の仮説、投資先の業績、市場環境、運の要素に分けて振り返ります。失敗した取引も同じ基準で記録すると、勝ちだけを選んで評価する偏りを抑えられます。
次の局面で確認すること
投資先の事業や財務、金利や景気、資産配分が当時とどう変わったかを確認します。方法を続ける場合は、どの条件で機能する想定なのか、想定外の動きが起きた際にどう見直すのかを書き残します。過去データで検証する場合も、後から都合のよい期間だけを選んでいないか、費用を含めた結果かを確かめます。
成功体験は学習材料ですが、将来の結果を約束しません。次の判断では、古い結論ではなく、今確認できる情報を使います。