やってはいけない行動1:慌てて全部売る
暴落時に最もやりがちなのが、怖くなって全部売ることです。
もちろん、投資方針が間違っていたなら見直しは必要です。ただ、値下がりの恐怖だけで売ると、その後の回復にも乗れなくなります。
長期投資の前提で買った資産なら、売る理由を価格だけで決めないほうがよいです。
投資前提が崩れた場合の売却は必要です。ただし「怖いから全部売る」ではなく、なぜ売るのかを言葉にできるかが重要です。
やってはいけない行動2:生活資金まで買い増しに使う
「暴落はチャンス」と聞くと、無理に買い増したくなることがあります。
しかし、生活費や近いうちに使うお金まで投資に回すのは危険です。さらに下がったとき、結局売らざるを得なくなるからです。
買い増しは、余裕資金の範囲で考えるものです。勇気ではなく、資金管理の問題です。
資金を一度に使い切ると、さらに下がったときに対応できなくなります。買い増すなら、金額と回数を事前に分けておく方が現実的です。
ここで損失を早く取り返そうとして、レバレッジ商品や短期売買に寄せるのも危険です。暴落時ほど、取り返すことより先にリスク量を小さくする発想が必要になります。
やってはいけない行動3:SNSだけで判断する
暴落時のSNSは、極端な意見が増えます。
「今すぐ逃げろ」という声もあれば、「全力で買え」という声もあります。どちらも、その人の資産状況や投資期間が前提になっています。
自分の家計、投資期間、リスク許容度に合わない情報をそのまま使うと、判断がぶれます。
やってはいけない行動4:下落理由を確認しない
同じ下落でも、理由によって見方は変わります。
市場全体が下がっているのか、自分の保有銘柄だけが悪いのか。金利なのか、景気なのか、企業業績なのか。ここを分けずに売買すると、ただの反射的な行動になります。
まずは、下落の理由を1つずつ分けて見ることです。
決算、指数、金利、資産配分など、確認すべき情報は分けて見ます。短い投稿や見出しだけで動くほど、判断は乱れやすくなります。
やってはいけない行動5:積立を感情で止める
積立投資は、価格が高いときも安いときも買う仕組みです。
下落時だけ止めてしまうと、安い時期に買う機会を逃すことがあります。もちろん、収入が減った、家計が苦しいという理由なら積立額を下げる判断はあります。
問題は、怖いから止めることです。積立の目的を思い出してから判断しましょう。
暴落前に決めておくこと
暴落中に冷静な判断をするのは難しいです。だから、平常時にルールを作っておきます。
| 決めること | 例 |
|---|---|
| 現金比率 | 生活費6か月分は投資しない |
| 買い増し条件 | 余裕資金の範囲で月1回だけ |
| 売却条件 | 投資理由が崩れたとき |
| 情報源 | 公式情報、決算、信頼できる資料を優先 |
| 分散 | 1つの銘柄や資産に依存しすぎない |
| 積立 | 感情では止めず、家計悪化なら金額を調整する |
| リスク量 | 短期で取り返そうとして大きく張らない |
暴落対策は、相場を当てることではありません。自分が壊れない仕組みを作ることです。平常時に現金比率、積立額、買い増し条件、売却条件を決めておけば、下落時も機械的に確認しやすくなります。
まとめ
暴落時に避けたいのは、慌てて全部売る、生活資金まで買う、SNSだけで動く、理由を確認しない、積立を感情で止めることです。一括買い増しで資金を使い切ることや、短期で損失を取り返そうとして大きく張ることにも注意が必要です。
相場が荒れたときほど、事前に決めたルールが役に立ちます。投資で長く残るには、利益を伸ばす力だけでなく、悪い時期をやり過ごす力も必要です。
出典・参考資料
- 金融庁, NISA特設ウェブサイト
- Investor.gov, Investing Basics
- 確認日: 2026-05-26