NASDAQとは
NASDAQは、アメリカの代表的な株式市場です。
もともとは National Association of Securities Dealers Automated Quotations の略称として始まり、1971年に世界初の電子株式市場として登場しました。
現在では、テクノロジー企業や成長企業が多く上場する市場として知られています。
初心者向けに言えば、NASDAQは「世界のIT・AI・成長企業が集まる巨大な株式市場」と考えると分かりやすいです。
NASDAQの特徴
NASDAQの最大の特徴は、ハイテク企業の存在感が大きいことです。
代表的な企業には、次のような会社があります。
| 企業 | 主な事業 |
|---|---|
| Apple | iPhone、サービス、デバイス |
| Microsoft | クラウド、ソフトウェア、AI |
| NVIDIA | GPU、AI半導体 |
| Amazon | EC、クラウド、広告 |
| Meta Platforms | SNS、広告、AI |
| Tesla | EV、エネルギー |
そのため、NASDAQは 米国株 の中でも、成長株やテクノロジー株の温度を映しやすい市場です。
特に近年は、AI半導体 やクラウド投資の影響が大きくなっています。NVIDIA、Broadcom、AMDのような半導体関連企業の値動きが、市場全体の雰囲気を左右する場面も増えました。
NYSEとの違い
アメリカには、NASDAQのほかにニューヨーク証券取引所、いわゆるNYSEがあります。
ざっくり比べると、NASDAQは成長・テック寄り、NYSEは伝統的大企業寄りというイメージです。
| 項目 | NASDAQ | NYSE |
|---|---|---|
| 上場企業のイメージ | IT・成長企業が多い | 伝統的大企業が多い |
| 取引方式 | 電子取引中心 | 立会場のイメージも強い |
| 代表的テーマ | AI、半導体、クラウド、成長株 | 金融、消費、資本財、大型株 |
| 値動きの印象 | 金利や成長期待に敏感 | 景気・配当・バリューも意識されやすい |
ただし、これはかなり大まかな見方です。
NYSEにもテクノロジー企業はありますし、NASDAQにも成熟企業はあります。市場名だけで企業の性格を決めつけない方がいいです。
NASDAQ総合指数とは
NASDAQ総合指数は、NASDAQ市場に上場する多数の企業を対象にした株価指数です。
Nasdaq公式も、NASDAQ総合指数はNASDAQ上場企業を広く含む指数で、テクノロジー関連企業の比重が大きいと説明しています。
ニュースで「NASDAQが上昇」と言うとき、このNASDAQ総合指数を指すことが多いです。
| 指数 | 内容 |
|---|---|
| NASDAQ総合指数 | NASDAQ市場に上場する幅広い銘柄を対象にした指数 |
| NASDAQ100 | NASDAQ上場の大型非金融企業100社で構成される指数 |
NASDAQ総合指数は、NASDAQ市場全体の雰囲気を見る指標です。
ただし、時価総額の大きい大型テック企業の影響はかなり大きくなります。小型株まで広く含まれていても、指数の値動きは巨大企業に引っ張られやすいです。
NASDAQ100とは
NASDAQ100は、NASDAQ市場に上場する大型の非金融企業100社で構成される指数です。
金融企業を除くため、テック、消費、通信、ヘルスケア、半導体などの比重が高くなりやすいです。
代表的なETFとして、Invesco QQQ Trust、いわゆるQQQがあります。日本の投資家がNASDAQ100に投資するときにも、QQQやNASDAQ100連動型投資信託がよく比較対象になります。
NASDAQ100は、NASDAQ総合指数よりも大型成長株の色が濃い指数です。
なぜNASDAQが注目されるのか
NASDAQが注目される理由は、世界の成長株市場の中心に近いからです。
特に次のテーマに敏感です。
- AI
- 半導体
- クラウド
- 金利政策
- テック企業決算
- 米国景気
金利が上がると、将来利益への期待で買われている成長株は売られやすくなります。逆に金利低下やAI投資拡大への期待が強まると、NASDAQは上がりやすくなります。
日本市場にも影響します。
米国でNASDAQやNVIDIAが大きく動くと、翌日の日本市場で東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、レーザーテック(6920)などの半導体関連株に連想が及ぶことがあります。
NASDAQを見るときの注意点
NASDAQは成長株の代表のように見られますが、値動きはかなり大きいです。
特に、次のような局面では振れやすくなります。
| 局面 | NASDAQへの影響 |
|---|---|
| 米長期金利の上昇 | 成長株のバリュエーションに逆風 |
| NVIDIAなど大型テック決算 | 指数全体を動かしやすい |
| AI投資への期待後退 | 半導体・クラウド関連が売られやすい |
| 景気後退懸念 | 広くリスク資産が売られやすい |
| ドル高・ドル安 | 日本投資家の円換算リターンに影響 |
NASDAQ100に投資する場合も、分散されているから安全というわけではありません。
大型テックへの集中度が高く、相場の良い時は強い一方、逆回転すると下落も大きくなります。
図解:NASDAQ・NASDAQ総合指数・NASDAQ100の違い
まとめ
NASDAQは、アメリカを代表する株式市場のひとつで、世界的なテクノロジー企業や成長企業が多く上場しています。
初心者は、まず3つを分けると理解しやすいです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| NASDAQ | 株式市場・取引所 |
| NASDAQ総合指数 | NASDAQ上場企業を広く反映する指数 |
| NASDAQ100 | 大型非金融企業100社で構成される指数 |
NASDAQは、AI、半導体、クラウド、金利政策に敏感です。米国株だけでなく、日本の半導体株やグロース株にも影響しやすいため、投資初心者でもニュースの見方として押さえておきたい市場です。
出典・参考資料
- Nasdaq, What is the Nasdaq Composite, and What Companies are in It?
- Nasdaq, Nasdaq Composite
- Nasdaq, Nasdaq-100 Companies
- Nasdaq, Inc., Annual Changes to the Nasdaq-100 Index
- 確認日: 2026-05-28