NISAで大事なのは短期勝負ではない
NISAを始めると、「どの商品を買えば一番増えるか」に目が向きがちです。
もちろん商品選びは大切です。ただ、NISAの良さは、短期間で当てることより、長期の運用益を非課税で積み上げやすいところにあります。
たとえば、毎月の積立を続ける場合、途中で相場が下がる時期は必ずあります。その時に慌てて売ってしまうと、NISAの長期メリットを使い切れません。
| よくある考え方 | 見直したい考え方 |
|---|---|
| すぐ増やしたい | 長く持てる商品を選ぶ |
| 枠を早く埋めたい | 家計に合う金額にする |
| 下がったら失敗 | 下落も積立期間の一部 |
| 人気商品を追う | 自分が理解できる商品にする |
NISAは、焦って使うより、長く付き合う制度として考えたほうが扱いやすいです。
続けられる金額が先
初心者がつまずきやすいのは、最初から積立額を大きくしすぎることです。
口座開設直後はやる気があります。シミュレーションを見ると、毎月の積立額を増やしたくなります。けれど、家計に余裕がない状態で積立を始めると、少しの出費で苦しくなります。
実際に使うなら、次の順番で考えると無理が出にくいです。
- 生活防衛資金を現金で確保する
- 毎月の黒字額を確認する
- その一部だけをNISAに回す
- 半年から1年続けてから増額を考える
大切なのは、最初の金額を大きくすることではありません。
続けても生活が崩れない金額にすることです。
下落時にやめないための準備
NISAでも、投資先の価格は下がります。
非課税制度だから損をしない、という意味ではありません。ここを誤解すると、下落した時に「聞いていた話と違う」と感じやすくなります。
下落時に慌てないためには、あらかじめルールを決めておくと楽です。
| ルール | 目的 |
|---|---|
| 毎日見ない | 値動きで疲れない |
| 積立日を固定する | タイミングで迷わない |
| 使う予定のあるお金は入れない | 安値で売らされない |
| 年1回だけ見直す | 頻繁に商品を変えない |
相場が悪い時に続けられるかどうかで、長期投資の結果はかなり変わります。
まとめ
NISAは、長期投資と相性のよい制度です。
ただし、制度が良くても、家計に合わない金額や理解できない商品を選ぶと続きません。
まずは少額で始め、生活防衛資金を残し、下落しても売らされない形を作る。NISAを使うなら、この地味な準備がいちばん効きます。