共通番号とは
証券保管振替機構(ほふり)が使う「共通番号」は、次の二つをまとめた表現です。
| 口座名義 | 共通番号に該当する番号 |
|---|---|
| 個人 | 12桁のマイナンバー(個人番号) |
| 法人 | 13桁の法人番号 |
「共通番号」という専用カードや新しい番号が交付されるわけではありません。個人なら、すでに付番されているマイナンバーが共通番号として扱われます。
何のために使われる?
同じ人が複数の証券会社に口座を持つと、氏名や住所の表記が少し違うことがあります。ほふりは共通番号、生年月日、氏名、カナ氏名、住所などを照合し、同一人物の口座かを判定します。この処理が名寄せです。
たとえばA証券で50株、B証券で50株持つ同一銘柄が正しく名寄せされれば、原則として合計100株が発行会社へ通知されます。100株以上が条件の株主優待や議決権を正しく反映するために、共通番号が使われます。
似た番号との違い
| 番号 | 主な役割 |
|---|---|
| 共通番号 | 個人のマイナンバーまたは法人番号を指す総称 |
| 証券口座番号 | 証券会社が顧客の口座を管理する番号 |
| 株主番号 | 発行会社の株主名簿で株主を識別する番号 |
| 株主等照会コード | ほふりが名寄せ後の株主単位で付けるコード |
証券会社のログイン画面に表示される口座番号を、共通番号として使うわけではありません。また、マイナンバーカードは本人確認にも使えるカードであり、共通番号に該当するのはカードそのものではなく、裏面に記載された12桁の個人番号です。
未登録・不一致だとどうなる?
共通番号が登録されていない場合でも、氏名、カナ氏名、住所、生年月日などの情報がすべて一致すれば、名寄せされるケースがあります。
注意したいのは、複数口座の双方に共通番号が登録されているのに、その番号が一致しない場合です。ほふりの新しい名寄せ基準では、ほかの情報が一致していても名寄せしない扱いになります。
名寄せが外れると、同じ本人でも口座ごとに別の株主として発行会社へ通知され、株主優待の必要株数を満たさないことがあります。長期保有優待では株主番号の連続性に影響する場合もありますが、具体的な判定は発行会社ごとに異なります。
登録状況はどこで確認する?
通常の証券口座は、その口座を開設した証券会社で確認します。複数社を使う人は、氏名、カナ氏名、住所、生年月日、マイナンバーが各社で正しく登録されているかを見ます。
特別口座の場合は、口座を管理している信託銀行などへ確認します。証券会社の登録情報を変更しても、別に管理される特別口座へ自動で反映されるとは限りません。
マイナンバーには利用・提供・収集の制限があります。確認や変更は、証券会社や信託銀行が案内する正式な窓口・手順を使い、通常のメールや第三者へ番号を送らないようにします。
まとめ
株式の名寄せでいう共通番号は、個人なら12桁のマイナンバー、法人なら13桁の法人番号です。証券口座番号や株主番号とは別の情報で、複数口座が同じ人・法人のものか判定するために使われます。
複数の証券会社や特別口座で同じ銘柄を持つ人は、共通番号だけでなく、氏名や住所などの登録情報もそろえておきましょう。制度の適用時期や手続きは変わる場合があるため、2026年8月2日以後の最新情報は、ほふりと口座管理機関の案内で確認してください。
出典
- 証券保管振替機構「名寄せとは何ですか」(2026年8月2日確認)
- 証券保管振替機構「一般投資家向け資料」(2026年8月2日確認)
- 三井住友信託銀行「株式保有口座のお届出情報のご確認について」(2026年8月2日確認)
- デジタル庁「よくある質問:マイナンバー制度について」(2026年8月2日確認)
- 国税庁「法人番号とは」(2026年8月2日確認)