全体の価値は増えたか、減ったかゼロサム合計 0プラスサム合計 +マイナスサム合計 −kabutrack.com

誰かの損が自分の利益になる場面

固定された賭け金を参加者で分けるなら、利益は他の参加者の損から生まれます。これがゼロサムです。手数料を運営者へ払うと、参加者全体はマイナスになります。

短期のデリバティブ取引などは、この構造に近い部分があります。契約の一方に利益が出れば、反対側には対応する損失が生まれるためです。

株式は企業の外から売上を得る

企業は投資家だけを相手にしているわけではありません。顧客へ商品やサービスを売り、従業員や取引先へ支払い、残った利益を事業へ再投資したり株主へ配当したりします。新しい製品や効率化で企業価値が増えれば、株主全体の取り分も増え得ます。

この価値創出があるため、株式市場は長期でプラスサムになり得ます。

売買相手が損したとは限らない

自分が1000円で買い、1500円で売ったとします。1500円で買った人が後に1600円で売れば、双方が利益を得ます。最初に1000円で売った人も、さらに安く買っていたかもしれません。

取引価格だけから「誰が自分の利益を払ったか」を一人へ特定することはできません。企業利益、配当、新しい買い手の評価が時間を通じて混ざります。

プラスサムにも失敗がある

企業が損失を出し、資産を失い、倒産すれば価値は減ります。過大な手数料、頻繁な売買、税負担も投資家の受取額を減らします。市場全体が成長しても、割高な一社へ集中すれば損をすることがあります。

「株はプラスサムだから安全」ではなく、利益を生む事業へ適切な価格で分散して参加できる点が、固定賞金のゲームとの違いです。

まとめ

投資の利益が常に誰か一人の損から出るわけではありません。株式では企業活動が価値を生み、投資家全体が利益を得る余地があります。ただし価値は減ることもあり、費用控除後の成果も違います。ゼロサムかどうかは、売買の一場面ではなく、利益の源泉と全体の価値変化で判断します。

出典

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