参加者A +100 参加者B −100 費用 −10 全体の合計 −10 kabutrack.com

マイナスサムゲームの意味

ゼロサムゲームでは、参加者Aの利益と参加者Bの損失を合計するとゼロになります。そこへ運営費、手数料、テラ銭などの支出が加わると、参加者全体の合計はマイナスになります。これがマイナスサムです。

式にすると、次のように整理できます。

参加者全体の損益 = 参加者間の損益差 − 手数料・テラ銭

個人が勝っても全体は負ける

10人が合計10万円を出し、参加者間で10万円を分けるだけなら、参加者全体の合計はゼロです。そこから運営側が1万円を差し引けば、参加者へ戻るのは9万円になります。

一人が大きく勝っていても、参加者全体の平均受取額は支出額を下回ります。ここで見るべきなのは「勝者がいるか」ではなく、「外部へいくら流れたか」です。

テラ銭以外のコストもある

マイナスサムを作るのはテラ銭だけではありません。株式やFXの短期売買では、売買手数料、スプレッド、信用取引の金利、税金などが結果に影響します。

コストが小さく見えても、売買回数が増えると合計額は膨らみます。利益が出た取引だけを見ると、費用の存在を見落としやすい点に注意が必要です。

株式市場全体も同じなのか

株式市場には、企業が商品やサービスを提供して利益を生む仕組みがあります。そのため株式市場全体を、固定されたお金を参加者で奪い合うだけのマイナスサムと決めつけることはできません。

一方、短期の相対売買では、企業価値の変化より価格差を競う面が強まり、費用を差し引くと参加者全体に厳しい競争になります。商品と取引期間を分けて考えることが重要です。

まとめ

マイナスサムゲームは、ゼロサムの関係にテラ銭や手数料などのコストが加わり、参加者全体の合計がマイナスになる構造です。

「個人が勝てるか」と「参加者全体が有利か」は別の問いです。投資や賭け事を考えるときは、利益の可能性だけでなく、外部へ流れるコストを先に確認すると判断を誤りにくくなります。

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