相関係数とは?資産同士の動き方を比べる数字

同じ方向に動く度合い

相関係数は、二つの数値の動きがどれほど連動しているかを表す統計指標です。一般的なピアソン相関係数は−1から+1の範囲を取り、+1に近いと同じ方向、−1に近いと逆方向に動く傾向、0付近では直線的な関係が弱いことを示します。

投資では、株式と債券、国内株と海外株などの過去リターンを比べ、ポートフォリオ全体の値動きを考える材料にします。相関が低い資産を組み合わせると、価格変動をならす効果が期待できます。ただし損失をなくせるわけではなく、すべての資産が同時に下がる局面もあります。

相関は「原因」や「連動率」ではない

相関係数が高くても、一方が他方を動かしているとは限りません。金利や景気など共通の要因で両方が動いている場合があります。また、相関係数は直線的な連動を要約するため、複雑な関係や極端な値動きを捉えにくいことがあります。

計算対象の期間を変えると値が変わります。過去5年で低相関だった資産が、金融不安時には同時に売られて相関が高まることもあります。相関行列や相関係数を表示するサービスを見るときは、日次・月次の別と観測期間を確認します。

分散投資の道具として

相関係数は、資産を分ける意味を考える補助線です。数字が低い組み合わせを機械的に選ぶのではなく、値動きの理由、為替リスク、流動性も考えます。資産配分を決めた後も、経済環境や保有商品の中身が変われば関係性を見直す必要があります。

相関係数は組み合わせる資産の通貨や評価時点を統一して計算します。片方を円換算し、片方は現地通貨建てのままなら、為替の影響が片側だけに含まれ、見たい関係と違う数字になることがあります。

相関は、値動きが同じ理由で起きているかを説明するものではありません。たとえば株と債券の相関が低く見えても、金利急変時には両方が下がることがあり、過去の平均値だけで分散効果を見積もり過ぎないようにします。

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