成行呼値は価格を指定せず、価格優先原則で指値注文より優先される

「値段はいくらでもよい」という注文

成行呼値は、値段を指定せずに売買を申し込む注文です。JPXの用語集では「どんな値段でもよいので売りたい/買いたい」という呼値として説明され、価格優先原則では指値注文より先に扱われます。証券会社の注文画面などでいう「成行注文」と同じ種類の注文です。

早く約定しやすいぶん、価格は選べない

たとえば、画面の株価が1,000円でも、1,000円で売りに出ているのが10株だけで、残りが1,010円なら、100株の成行買いは複数の値段に分かれて約定することがあります。画面で見た株価を、そのまま約定価格だと思い込むと戸惑いやすいところです。

指値なら「この価格以下で買う」「この価格以上で売る」と上限・下限を決められます。その価格で売買する相手が現れなければ成立しません。成行呼値は指値より優先されますが、反対側の注文がなければ約定できず、銘柄や取引の状況によって受け付けられないこともあります。

新規上場日など、使えない場面もある

注文が薄い銘柄や、材料が出て売買が片側に寄った場面では、直前の株価から離れた値段で約定することがあります。約定しやすさを選ぶ代わりに、値段は指定できない注文です。

取引所が成行呼値を禁止する場合もあります。新規上場日の初値が決まるまでは、成行注文を出せない銘柄があります。上場初日に注文するなら、銘柄別の取引所発表や証券会社の注文画面に表示される条件を見てください。

成行呼値は価格優先原則で指値より優先されますが、値段も約定も保証しません。注文を急ぐほど、板の売買数量と注文制限を先に見ておきたいところです。

出典

関連記事