成行注文の仕組み
成行注文は「いくらでもよいので買いたい、または売りたい」と価格を指定せずに出す注文です。東証では成行注文が指値注文より価格優先順位で上になります。
250株の成行買いに対し、売り板が1,000円に100株、1,005円に200株なら、100株は1,000円、残る150株は1,005円で約定します。平均単価は1,003円です。現在値が1,000円でも、全株が同じ価格になるとは限りません。
メリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 指値より成立しやすい | 約定価格を指定できない |
| 価格を入力せず発注できる | 複数価格に分かれることがある |
| 売買機会を優先できる | 反対注文がなければ成立しない |
成行は「必ず現在値で全部約定する注文」ではありません。注文が市場へ届くまでに板が変わるほか、特別気配やストップ高・ストップ安では約定しないことがあります。
指値注文との違い
指値は、買いなら指定価格以下、売りなら指定価格以上で約定します。価格条件を守れますが、条件に届かなければ成立しません。成行は価格より成立、指値は成立より価格を優先する注文と整理できます。
成行を慎重に使いたい場面
- 出来高が少なく板が薄い銘柄
- 決算や重要ニュースの直後
- 寄付き前や引けの板寄せ
- 板数量に対して自分の注文が大きいとき
寄付き前の画面に前日終値が表示されていても、その値段で始まるとは限りません。許容できる上限・下限が明確なら指値が適しています。
まとめ
成行注文は価格を決めず、売買成立を優先します。使う前に現在値だけでなく、反対側の板の価格と数量、注文する時間帯を確認しましょう。
※東証の売買制度は2026年8月11日に再確認しました。