債券の入替え売買

入替え売買の意味

債券の入替え売買は、持っている債券を売却すると同時に、別の債券を購入する取引です。日本証券業協会の用語解説では、保有債券を売り、条件に合う別銘柄を買う売買を同時に行う取引として説明されています。英語では債券スイッチングと呼ばれることもあります。

たとえば、満期が近づいた債券を売って、より長い満期の銘柄に切り替える場合や、信用力や利回りの条件を見直して別の発行体の債券に移す場合があります。金融機関のポートフォリオ管理にも使われます。

比較は二つの債券をセットで

入替えでは、新しく買う債券の利回りだけを見るのでは不十分です。売る債券の売却価格と購入時からの損益、買い替え先の価格、売買手数料や店頭価格の差を含めて、手取りや保有リスクの変化を比べます。

比較項目確認する内容
売却する債券売却価格、含み損益、残存期間、信用状況
購入する債券利回り、満期、発行体、信用リスク
取引コスト売買価格の差、手数料、税務上の損益
資金計画利払日、満期、必要資金の時期

注意点

「入替え」という名前でも、利益が確定したりリスクが小さくなったりするとは限りません。長期債に移れば金利変化による価格の振れが大きくなる場合があります。低利回りの債券を売って高利回りに移るときは、利回り差が信用リスクや流動性の違いを反映していないかを見ます。

債券の売却と購入が同時に約定するか、受渡しが同日になるかは取引条件によります。個人投資家は、証券会社に売却額、購入額、費用、受取利息、税の扱いを事前に確認しましょう。

まとめ

入替え売買は、売却と購入をまとめて保有債券を組み替える方法です。買い替え先の利率だけに目を向けず、売却損益、価格差、残存期間、信用力、換金性を含めて比較してください。

出典