ストリップス債で元本と利息を分離

何を分離するのか

ストリップス債(STRIPS)は、利付国債の元本と、利払日ごとの利息を分離して、それぞれ個別に流通できるようにした国債です。財務省は分離された元本部分を「分離元本振替国債」、利息部分を「分離利息振替国債」と呼んでいます。制度上は、分離済みの元本と利息を再統合して元の利付国債に戻せる仕組みもあります。

分離後の債券は、将来の特定日に支払われる金額を受け取る権利に近い形になります。通常の利付債のように保有中に利息を受け取るのではなく、購入価格と償還額の差を収益の基礎とする割引債として取引されます。

使い道を考える例

将来の決まった時期に資金を受け取る予定がある投資家は、受取時期が明確な分離債に関心を持つことがあります。ただし、個人が自由に分離や統合を申し込めるとは限りません。財務省の制度では、分離・統合の申請は国債市場特別参加者が行います。投資家が購入できる商品や取引条件は販売会社に確認してください。

注意点

満期前の市場価格は金利変動の影響を受けます。将来の受取額が固定されていても、金利が上がれば売却価格が下がる場合があります。また、受取時期の異なる利息部分はそれぞれ別の債券なので、償還日や価格を個別に見る必要があります。

税務上は利付債の利息と異なる扱いが適用される場合があります。購入前に金融機関の説明書や最新の税制案内を確認し、額面・購入価格・償還日・費用を記録しておきましょう。

まとめ

ストリップス債は、利付国債の元本と利息を分けて取引できる国債です。将来の受取時期を意識しやすい反面、分離・統合の手続き、途中売却リスク、税の扱いには注意が必要です。

出典