まず結論
10月は既存店の来店数が増え、売上高は前年同月を8.8%上回った。客単価は2.8%低下しているため、値上げによる増収と読むことはできない。主力の「てけてけ」は増収だったが、「the 3rd Burger」は客数が増えても売上が前年に届かなかった。
会社は、全業態のカレンダー要因等による影響をプラス0.7ポイント、これを踏まえた実質前年比を108.1%としている。公表売上の108.8%と補正後の108.1%は区別して扱う。
月次実績のポイント
以下は2026年10月の直営既存店に限った前年同月比指数である。100%を上回れば増加、下回れば減少を示す。
| 業態 | 売上高 | 客数 | 客単価 | 対象店舗数 |
|---|---|---|---|---|
| 全業態 | 108.8% | 112.0% | 97.2% | 74店 |
| てけてけ | 109.8% | 112.2% | 97.9% | 67店 |
| the 3rd Burger | 95.3% | 110.2% | 86.5% | 5店 |
| 新太郎 | 100.2% | 109.4% | 91.6% | 1店 |
| もつ焼てけ八 | 112.6% | 114.3% | 98.5% | 1店 |
既存店の定義は、月末時点で開店から15か月以上経過した直営店。休業・閉店した店舗を除く。新店・FC店を含む月末店舗数は80店であり、比較対象の74店とは一致しない。
株価材料として見る点
確認したいのは、客数増加が売上と利益の両方につながるかである。全業態では来店増が客単価低下を補っているが、ハンバーガー業態では客単価の落ち込みが大きい。業態間の差を残したまま全体の売上指数だけで判断すると、収益の回復度合いを見誤りやすい。
会社は株主優待等の値引き影響を考慮した参考売上前年比も示している。例えばthe 3rd Burgerの参考値は104.8%だが、通常の既存店売上高は95.3%である。参考値を実際の売上指数に置き換えたり、割引の影響がないと解釈したりすることはできない。
リスクと確認点
月次数値は速報であり、確定実績と異なる可能性がある。全店売上の金額、営業利益、原価率は本資料の既存店指数からは算出できない。来店数が増えても、人件費・食材費や値引きの負担によって利益が同じ割合で増えるとは限らない。
新太郎ともつ焼てけ八の比較対象は各1店である。小規模業態の大きな増減率を全社の収益規模と同一視せず、主力業態の採算と合わせて確認する必要がある。
関連ページ
出典
- ユナイテッド&コレクティブ「2026年10月度 月次報告」(2026年11月2日)、公式IR情報