王将フードサービス(9936)

まず結論

10月は既存店の客数が増え、客単価の上昇だけに頼らない増収となった。直営全店の売上高と客数も前年を上回る。ただし、今回の資料は2027年3月期の10月月次速報であり、連結決算や業績予想の修正ではない。

月次実績のポイント

指標直営全店直営既存店
売上高86.87億円85.41億円
売上高の前年同月比3.1%増2.6%増
客数の前年同月比2.5%増2.1%増
客単価1,269円1,269円
客単価の前年同月比0.5%増0.6%増

会社資料の「103.1%」「102.6%」は前年同月を100とする指数であり、上表ではそれぞれ3.1%増、2.6%増に換算した。直営全店売上高を、FCを含むチェーン全店売上高や連結売上高と混同しない。

会社は店内・店外の双方で売上高と客数が前年を上回ったと説明している。デリバリー売上高の前年同月比は153.2%で、53.2%増に相当する。ただし販売構成比や利益額は示されておらず、伸び率だけで全社利益への寄与は算定できない。

10月末の店舗数は直営550店、FC178店、計728店。既存店は、新規開店後15カ月以内の店舗と、前年・当年同月の改装店舗を除く定義である。

株価材料として見る点

既存店では9月の売上高が前年同月比99.9%、客数が99.1%だったのに対し、10月は売上高102.6%、客数102.1%となった。同じ速報資料で、直近月の客数回復を確認できる。

会社は商品見直しや餃子を組み合わせたセット販売などを説明している。施策別の効果額は開示していないため、客数増の要因を特定の施策だけに帰属させない。11月以降も客数増が続くか、原材料費・人件費や販売チャネル別の費用を吸収できるかが次の確認点になる。

リスクと確認点

今回は速報値であり、月次の営業利益や利益率は示されていない。デリバリーの増収率が高くても、手数料などを踏まえた採算は別の問題となる。売上と客数の改善を、利益予想の上方修正や株価上昇が確定した材料として扱わない。

既存店と全店では対象店舗が異なる。客数・客単価の比率にも丸めがあるため、掛け算で売上の増減率を厳密に再現する必要はない。

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出典