10月優待は「金銭性」と「条件の重さ」で選ぶ
10月権利の優待は、QUOカードやデジタルポイントのように使い道を広げやすいもの、外食に使う優待券、菓子やナッツ類を受け取る食品優待に分けると比較しやすくなります。
今回の4銘柄は、必要株数と継続条件がかなり違います。パワーソリューションズは100株からQUOカードを受け取れますが、半年以上で金額が変わります。アトラエは初年度の条件が分かりやすい一方、最低500株です。東和フードサービスは券とアプリポイントを選べ、正栄食品工業は食品に加えて2026年10月末だけの記念QUOカードがあります。
金銭系:QUOカードとデジタル優待ポイント
パワーソリューションズ(4450)|100株以上でQUOカード4,000円分
パワーソリューションズは、毎年4月末日と10月末日を基準日とし、100株以上の株主にQUOカードを年2回贈呈する予定です。保有期間が半年未満なら1回4,000円分、半年以上なら1回4,500円分です。
半年以上の判定は、4月末日と10月末日の株主名簿に100株以上を同一株主番号で連続2回以上記載または記録されることが条件です。10月末基準分の贈呈時期は、基準日から3か月後が目安とされています。
100株での金額は分かりやすい反面、半年以上の判定は株主番号の変更で途切れる可能性があります。証券会社の変更、全株売却後の買い戻しなどは、会社の案内を確認したいところです。
アトラエ(6194)|500株以上でデジタル優待倶楽部10,000ポイント
アトラエは、2026年10月末日の株主名簿に500株以上を保有する株主へ、デジタル優待倶楽部のポイントを進呈します。初年度の2026年は継続保有条件がなく、500株以上700株未満は10,000ポイント、700株以上は20,000ポイント、1,000株以上は30,000ポイントです。
1,500株以上は48,000ポイント、2,000株以上は65,000ポイント。ポイントは特設ウェブサイトでAmazonギフトカード、商品、サービスなどへ交換でき、Amazonギフトカードの場合は1ポイント=1円相当です。ポイントの翌年繰り越しはできません。
2027年以降は、前年10月末、当年4月末、当年10月末の3基準日に同一株主番号で記録され、500株以上を継続保有していることが条件になります。初年度の金額だけを見ず、最低500株と翌年以降の継続条件を分けて確認したい優待です。
食事券:東和フードサービス(3329)
東和フードサービスは、4月末日と10月末日の年2回、100株以上の株主に優待券または椿屋珈琲グループアプリポイントを贈呈します。10月末基準分は、100株以上200株未満で500円券2枚、または1,000ポイントです。200株以上400株未満は1,500円分、400株以上800株未満は3,500円分となります。
アプリポイントはグループ店舗と椿屋珈琲オンラインショップで1ポイント=1円として利用できます。優待券からアプリポイントへ変更する場合は、案内に沿ったアプリ登録と初回の申込みが必要です。継続保有している場合、以降はアプリポイントでの贈呈となり、ポイント付与時に有効期限が延長されます。
椿屋珈琲、ダッキーダック、DONAなど普段使う店舗がある人には使い道を作りやすい優待です。優待券は約1年間の有効期限があるため、ポイントへ移すかどうかは利用頻度で決めたいところです。
食品:正栄食品工業(8079)
正栄食品工業は、4月30日と10月31日の年2回、100株以上の株主にドライフルーツ、ナッツ類、菓子類などの自社商品を贈呈します。2026年10月末基準分は、食品優待の発送が2027年4月末日以降の順次予定です。
さらに、2026年10月末基準分に限り、設立80周年記念のオリジナルQUOカードが追加されます。100株以上で、1年未満の保有は500円相当、2025年10月末・2026年4月末・2026年10月末の3基準日に同一株主番号で100株以上を保有している場合は1,000円相当です。贈呈は2027年1月末以降の予定です。
2027年10月末を初回基準日として、200株以上または300株以上の長期保有株主には、別枠でオリジナルQUOカードも始まります。食品の内容は金額固定ではないため、商品の種類や到着時期を楽しめるかどうかで判断したい優待です。
4銘柄の条件を比較
| 銘柄 | 優待の種類 | 10月末の主な条件 | 10月分の内容 | 贈呈時期 |
|---|---|---|---|---|
| パワーソリューションズ(4450) | QUOカード | 100株以上、半年以上で増額 | 4,000円分、半年以上は4,500円分 | 基準日から3か月後目安 |
| アトラエ(6194) | デジタル優待ポイント | 初年度は500株以上、継続条件なし | 10,000ポイントから | 2026年12月予定 |
| 東和フードサービス(3329) | 食事券・アプリポイント | 100株以上 | 1,000円分から | 2027年1月上旬 |
| 正栄食品工業(8079) | 自社商品・記念QUOカード | 100株以上 | 食品詰合せ、記念QUOカード500円相当から | 食品は2027年4月末以降、QUOは2027年1月末以降 |
10月権利で確認したい3つの条件
1. 10月31日の株主名簿に載る条件
優待を受け取るには、10月31日を基準日とする株主名簿への記載・記録が必要です。実際の権利付き最終売買日は証券会社の案内で確認し、基準日と混同しないようにしたいところです。
2. 初年度と継続保有を分けて見る
アトラエは2026年10月末の初回だけ継続保有条件がありません。正栄食品工業の記念QUOカードも、1年未満と1年以上で金額が変わります。初回の条件を翌年以降へそのまま当てはめないことが大切です。
3. 使う場所と期限を先に確認する
QUOカードは利用先、デジタルポイントは交換先と繰越不可、食事券は対象店舗と期限、食品は保管場所と到着時期を確認します。額面が大きくても、使い切れない優待は家計への効果が小さくなります。
まとめ
10月権利の株主優待を用途別に見ると、金銭系ではパワーソリューションズのQUOカードとアトラエのデジタル優待ポイント、外食では東和フードサービス、食品では正栄食品工業が候補になります。
QUOカードは半年以上の継続条件、デジタルポイントは最低株数と翌年以降の名簿条件、食事券はアプリ移行と有効期限、食品は商品の到着時期と記念優待の一回限りを確認する必要があります。優待額だけで横並びにせず、自分の使い道と保有条件が合うかを先に見たいところです。