何が変わるのか
これまでの株主優待は、保有株数に応じた旅行割引クーポンと、100株以上の株主へ一律10,000円分を贈るデジタルギフトの2本立てでした。今回、デジタルギフトだけを廃止します。
旅行割引クーポンは継続されるため、株主優待制度そのものがなくなるわけではありません。会社は、クルーズ旅行事業との相乗効果が高く、自社サービスを体験してもらえる旅行割引クーポンを残し、デジタルギフトに充てていた還元の一部を配当の充実へ振り向けると説明しています。
対象株主と条件
旅行割引クーポンの対象は、毎年7月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上の株主です。継続保有期間の条件は示されていません。
- 100株以上500株未満:10,000円分
- 500株以上1,000株未満:20,000円分
- 1,000株以上:30,000円分
基準日、必要株数、クーポン額に今回の変更はありません。
デジタルギフトの最終進呈
デジタルギフト10,000円分は、2026年7月31日現在で100株以上を保有していた株主への進呈が最後です。進呈時期は2026年10月頃を予定しています。
2027年7月期以降はデジタルギフトがなくなり、旅行割引クーポンだけになります。たとえば100株以上500株未満では、優待の額面合計が20,000円分から10,000円分へ減ります。
旅行割引クーポンの利用条件
旅行割引クーポンは、ベストワンドットコムが取り扱うクルーズ旅行、国内旅行、バスツアー、ホテルなどが対象です。旅行代金総額10万円以上から利用でき、10万円ごとに5,000円分を充当できます。
クーポンの券面額と、実際に使い切れる金額は同じとは限りません。10,000円分をすべて利用するには、原則として旅行代金総額が20万円以上必要です。予約商品によっては他の割引やキャンペーンと併用できない場合もあります。
優待投資として見るときの注意点
今回の変更でデジタルギフトという使途の広い優待がなくなり、残るのは自社取扱旅行商品に用途を限ったクーポンです。100株保有時の優待額面は半減し、旅行を利用しない株主には実質的な価値を見いだしにくくなります。
一方、会社はデジタルギフト分の還元の一部を配当の充実へ振り向ける方針を示しました。優待だけで判断せず、配当の継続性と旅行割引クーポンの利用条件は切り分けて見たいところです。株主優待は将来変更されることがあり、株式投資には株価変動による元本割れの可能性があります。
まとめ
ベストワンドットコムは、2026年7月31日基準分を最後に10,000円分のデジタルギフトを廃止します。最終進呈は2026年10月頃の予定です。
2027年7月期以降も旅行割引クーポンは継続しますが、100株保有時の優待額面は合計20,000円分から10,000円分へ縮小します。デジタルギフトの終了だけでなく、残るクーポンの利用金額条件まで確認したい変更です。
参考
- ベストワンドットコム「株主優待」
- ベストワンドットコム「株主優待制度の一部変更(デジタルギフトの廃止)に関するお知らせ」、2026年9月10日開示
- ベストワンドットコム(6577)株主優待ページ
- ベストワンドットコム(6577)銘柄分析
※本記事は2026年9月10日の会社開示をもとに整理しています。特定銘柄の売買や利益を推奨するものではありません。株主優待の条件は変更される場合があります。