2026.07.19 / KOREA MARKET KOSPI急落 9,114.55 → 6,820.60 −25.2% 6月22日終値 → 7月16日終値 急騰反動・指数集中 AI投資への期待修正 信用・レバレッジ需給 原油・為替・金利

今日の見方

KOSPIの下げは、半導体需要が突然消えたというより、好業績と供給不足を先回りして買った価格が巻き戻された面が大きいとみられます。韓国銀行も7月16日、株価の大幅調整について、AI投資への懸念と海外投資家による大規模な売りを挙げました。

ただし、「需給だけの調整」と決めつけるのも早計です。高い原油価格、ウォン相場、利上げ、海外資金流出が企業利益と株式評価の双方に影響します。週明けは指数の反発幅より、サムスン電子とSKハイニックスの売買、外国人投資家の資金フロー、信用残高の減少が止まるかを確認します。

注目ニュース

1. 6月22日から約25%安、急騰の反動が大きい

KOSPIは6月22日の終値9,114.55から7月16日の6,820.60まで、24日間で約25.2%下落しました。6月には9,000を初めて突破しており、短期間の上昇後に値幅の大きな調整が続いています。

投資家が見る点: 指数が半導体大型株の値動きに左右されやすくなっています。指数の反発だけで落ち着いたと判断せず、サムスン電子、SKハイニックス以外への売りの広がりと市場全体の騰落銘柄数を見ます。

2. AI投資への懸念で半導体2社に売り集中

7月16日はサムスン電子が8.77%安、SKハイニックスが11.53%安となりました。韓国銀行は同日の金融政策説明で、AI投資を巡る懸念の高まりと海外投資家の国内株売りが、株価の大幅調整につながったと説明しています。

投資家が見る点: 問われているのはAI需要の有無より、現在の株価が織り込む成長率です。HBMの数量、販売価格、供給能力、顧客の設備投資計画を分けて確認します。

3. 信用残高34.4兆ウォン、需給を増幅しやすい状態

韓国金融投資協会によると、7月15日時点の信用融資残高は34兆3,702億ウォンで、前日から3,376億ウォン減少しました。高水準の信用残高が残る局面では、株価下落に伴う返済売りやレバレッジ商品の縮小が値動きを大きくしやすくなります。

投資家が見る点: 口座数の見出しより、信用融資残高、未収金、反対売買額の実データを追う必要があります。残高が減っても株価が下げ止まらない場合は、需給整理が続いていると考えられます。

4. 中東・原油・ウォン安に利上げが重なる

韓国銀行は7月16日、政策金利を2.50%から2.75%へ引き上げました。6月の消費者物価上昇率は3.2%で、石油製品価格の上昇が物価を押し上げました。中東情勢、ウォン相場、外国人株式資金の流出も金融市場の変動要因です。

投資家が見る点: 韓国株では半導体業績だけでなく、原油輸入コスト、ウォン相場、金利上昇による株式評価の変化を確認します。地政学ニュースが落ち着いても、物価と金利への波及が残れば戻りは不安定になりやすい局面です。

サーキットブレーカーとサイドカーを分けて見る

韓国取引所では、6月23日と7月7日にKOSPI市場の1段階サーキットブレーカーが発動しました。6月23日はKOSPIが前日終値比8.07%安の8,378.25まで下落した時点で、20分間の取引停止となっています。

7月13日と7月16日に確認されたのは、主にプログラム売り注文を一時停止する「売りサイドカー」です。市場全体の売買を止めるサーキットブレーカーとは仕組みが異なります。急落局面を整理するときは、両者を同じ「市場停止」と扱わないことが重要です。

半導体の実需は崩れたのか

韓国関税庁によると、2026年6月の輸出額は1,022億ドルで初めて1,000億ドルを突破し、半導体輸出も449億ドルと過去最高でした。韓国銀行も、半導体サイクルの強さが国内景気を支えるとの見方を維持しています。

つまり、足元では「輸出と業績の強さ」と「株価の期待修正」が同時に起きています。実需が強いから直ちに株価が戻るわけでも、株価が急落したから半導体需要が消えたわけでもありません。次の決算では売上高だけでなく、利益率、受注、設備投資、下期見通しが問われます。

確認しておきたい日程

日付予定
2026年7月20日韓国株式市場が制憲節休場後の取引を再開
2026年7月23日Intelが2026年第2四半期決算を発表予定
2026年7月30日 10:00サムスン電子が2026年第2四半期決算説明会を開催予定

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出典